9月ももうすぐですが、熱い日が続いていますね。
今日は秋の夜長に向けて、音楽紹介でもしておきますね。
ガッターズについて
僕が大学生のころ大好きなバンドがあったんです、プレイヤーズなんとかとか言うバンド名でした。
ああいうバンドって中々ないなーって思って過ごすこと15年。
友人達から「なんか博多にかっけーバンドが出てきたよ。」って噂を聞くようになり。
でもYoutubeにもなかなか姿を表さず、情報はFacebookページだけだったんです。
って思ってたら、いきなりアルバム発売。思わず購入。
いやー、ぶっ飛びましたね。
今時無いほどのストレートなロックンロール。
お前らフラカンか!って感じ。
メンバー
Vo&Gu,Gu,Ba,Drの4人編成。
それぞれの名前はよくわかりませんが、それなりの年齢を重ねている模様。
それは言動とプレーの端々に感じられます。
勿論いい意味です。
音楽性
ストレートなロックンロール(ストーンズなど)は、勿論のことスタックスのR&B、パブロック、カントリーロック、勿論ブルース(ブルースロック含む)など、それぞれの要素を「痒いところに手が届く」感ばっちりのサウンドに仕上げ、その上にアイロニカルな歌詞を載せる。そんな懐の深さが彼らの持ち味ではないでしょうか。
勿論前編オリジナル。「あー、この曲は、有名なあの曲に似ているな!」ってところは微塵も感じさせません。そこがガッターズのガッターズたる所以ですね。
ちなみにバンド名の由来は知りません。
ガッタ、シェイキン!ロックンロール。
アルバム「ロックンロール御中」について
では一曲目から簡単に説明を
コネクション
まさに一曲目というイントロ。そして疾走感。
サラリーマン応援歌にもなりうるこの曲は、僕みたいなオッサン世代にとって「しがらみなんていらないんだぜ。」って言いたいけど言えない気持ちを代弁してくれていると言って過言ではないでしょう。
ライトニングブギ
まさかの題名通りのブギ。イントロのギターから「Shake Your Hips」か?と思わせるが、勿論そんな小さくまとまらない。リズム隊のドライブ感が最高な一曲。
夜間飛行
昔、僕らが高校生のころ、米米クラブに浪漫飛行という曲がありました。
勿論全然関係ありません。
1,2曲目とは売って変わって、ミディアムテンポな良曲。
ガッツ・フォーライフ
少しハードに来ました!って感じです。このアルバムで一番どしっと来る感あふれる曲。
最初のスライド・ギターにやられます。
めぐる
今の時代に必要なのは何なんでしょう?
そんなことを思わせる歌詞と演奏。
ドラムの演奏が「歌っている」様に感じるのは私だけではないはずです。
次の世代に向けた今の時代に向けてのアンサーソング。
ロッキン・パラメータ
筆者的には一番好きな曲です。
パブロッキンな1曲。切れのあるリズムギターとそれに絡むリードギター。
ボーカルのダブルトラッキングが効いている、ダンサブルアンドロッキンでシェイキンな、まさに「ガッタ」的な雰囲気。
脱帽です。
ガッタ・ゲット・ツイスト
思わずGibson335もってダックウォークを決めたくなる1曲。
勿論リーゼント。
アメ車で夜な夜なダンスパーティーに繰り出したくなる。
そんなアメリカン・グラフィティが好きなあなたに届けたい1曲です。
スモール・モンキー・ビジネス
ファンキーな1曲ですね。
Cのナインスコードが印象的なファッキングレーとなギターが前編的に印象をつけているが、そこをしっかりしたリズム隊が支えている。
あと、まるで幼稚園生が作ったかのようなサビの歌詞とメロディーが、キャッチーさをもたらしています。
思わず腰を振りたくなる1曲。
Growing
多分このバンドの真骨頂何でしょう。
ドライブ感ある曲と前向きな歌詞。
比較的ナチュラルなギターサウンドがまたいっそう歌詞の良さを引き出しています。
定番の「夜をぶっ飛ばす」的な歌詞が心に沁みる。
その後のギターソロがまた良き日のバンドブームを感じさせつつ新しい。
涙の後に清々しさをもたらす代表曲。
Spider
最後にこういう曲を持ってくるところに、いやらしさと言うかわざとらしさと言うか。
策士な部分を感じます。
次のアルバムを聞きたくないのか?聞かないのか?と訴える楽曲。
勿論地元百道浜を歌詞に入れているところもグッド。
やるなガッターズ。
ま、聞いてみてください。
アマゾンでも買えますが、すぐに売り切れるみたいなので、FBページとかで注文するのがベストオブベストでしょう。
(音楽評論家 柏井卓)