「ル・アーブルの靴磨き」を見たよ

久しぶりに、アキ・カウリスマキ作品を見ました。

カウリスマキと言えば、レニングラード・カウボーイズを思い出すのは僕ら世代ですかね。
レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ/レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う

勝手にロシアの人と思っていたけど、フィンランドの人なんですね。
そんでもって、レニングラード・カウボーイズって実在するんですね。
今まで知らんかった。。。

って事で、前置きが長くなりましたが。

ネタバレしない程度のあらすじ

南フランスに済む靴磨きを営む主人公、そしてその妻、密入国した黒人の少年、そしてそれを取り締まる警部。

主人公はひょんなことから出会った黒人の少年を逃がすために奔走し、それを追う警部とのやりとり、そして妻の病気が絡み合いながら、主人公の住む街の人が絡みあいます。

最後は「ほー、そう来る?」って終わり方。カウリスマキっぽくないと言えばそうだし、カウリスマキらしいといえばそう。
途中、バンド演奏も当然入ります。音楽好きなんだろうね。カウリ!

立ち位置によってジレンマがある

良い悪いなんてその人の視点からみればひっくり返るし、相手の気持ちが分かった瞬間に自分の気持ちも変わる。いや、むしろ本当は相手の事もわかっているってことに気づく。
自分の良心がどこにあるのか?人に尽くすって、結局自分に尽くすんじゃないのかな?って言うのが僕の感想。
キャスト全員が、とても優しい。自分の仕事に全うであろうとする気持ちと自分に素直であろうとする警部の演技が最高。

幸せってどこにあるんだろ?

よくある日常の中で、それぞれがストーリーを持っている。
特に珍しいストーリーというわけではないこの作品ですが、グッと引き込まれるまで時間はかかりませんでした。カウリスマキマジックか?彼の映画の特徴である「間」が、好きな人にはたまらないんだと思います。
目は口ほどにものを言うと言いますが。その無言のカットの中に愛が溢れいてる映画です。

僕は思ったんです。この映画のように少し立ち止まることってとっても大事なんではなかろうか?と。
そこにもやっとしたものがあったら、それを考える。
そんな時間を持てる気がする、とてもいい作品でした。

老いも若きも、生きている限り未来がある

死ぬまで僕らは未来があるんだから、そっちに向かって行きましょうってことですね。

何書いているかグダグダですが。
まぁ、結論とても感動した映画でした。

movieカテゴリの最新記事

Subscribe to kasitaku homepage

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です