雷を伴う雨が朝から降り続いている

うっすらと空が白み始めたころ、遠くから雷の音が聞こえてきた。起きようか起きまいかとぼんやり考えながら布団の中でゴロゴロとしていた私は、だんだん近づく雷のゴロゴロに促され、昨夜まくらの近くにおいたスマホを探す。

ああ、もうすぐ6時か。起きてもいいかなとかぼんやり考えていると、先程ぼやけていた雷音がだんだん明瞭な音となって、屋根の上に近づいてきた。

それと同時に先程の小雨が、大きな雨音に変わり屋根を叩きつける。

時間を確認するだけのために手にとったはずのスマホは、いつしかツイッターの画面と変わっていた。ただなんとなく、ツイッター内の時勢を眺め、ただなんとなくサッカーの情報を頭に入れる。

階下では、母親が起きたみたいで、何やら物音がする。

雨音が少し弱まったころ、やっと起き上がり、パソコンに向かう。そういえば昨日PHPを更新しろと言ってたなと言うことを思い出し、ホステキングサーバーの管理画面から作業をする。この手の作業はどうしても億劫になる。何が起こるかわからないし、なにか起こっても自分でうまく対処できるか心配である。

特に自分のサイトに関しては、バックアップ等まめに取っているわけではなく、かといって念入りに準備するでもなく。ただただうまくいくことを祈って更新ボタンを押す。

考えてみると、世の中仕組みはわからないけどとりあえず一応の自分の意思でボタンを押し更新していく事象が多い気がする。中身のシステムとかもちろんわかっていないし、ほぼほぼエラーは起きない。でも自己責任。ただ、自己責任っていっても文句つける人は多数いるから、サービス側は一応の対応はしてくれる。

この手の対応は結構社会を疲弊させる気がする。もちろん対応する側は給料という形で、利用者は利用料という形でお金を媒介して作業の正当性と義務をお互い疑うべくもなく感じている。

でもそこに払われる対価は、実際の作業量よりも低いだろうし、もちろん払う側は大した金額を払っているわけではない。

そうやって僕らは中身がわからないボタンを押し続け、更新を続ける。社会は発展しているかもしれないが、われわれは少しずつ退化しているのかもしれない。

退化していくことを良しとしたくない固めに、自分ができることをしっかり考えて行動したいものである。

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