展示を見に行って思った話(シンプルに惹かれる話)

今週3つの展示を見た。

一つは『アンドレアス・グルスキー展』、一つは長峰麻貴『月とりんごとつきまつげ』、一つが『シルクロードと日本で見つけた美しい魂 ~フィリップ ヴァレリー写真展 』。

展示を見ての感想を少し。

少しだけ見方がわかってきた

見方と言っても、別に決まったやり方があるわけでもなく。
ただ自分の中で、いろんな展示を見る時に、「何で俺はこれを見にきたんだろー?」と思わなくなったと言うか。すっと見て、あーと思えるようになった。

何でかなー、と考えたんだけど、妻と話していて少しヒントがあった。

感性を育むには、少しの好奇心と少しの行動力と少しの知識が必要

まずは好奇心。
もしかしたら、僕はつい最近まで展示を見に行っても本当はそれ自体どうでも良かったのかもしれない。
かっこつけて行っている雰囲気を醸し出していただけかもしれない。
まぁそれでも良いんだけど。(そうやって行き続けたことがつながっているのは確か。)
好奇心が最初はどの方向に向いているかなんてどうでもいい話で。
スケベ心でも全然ok。とにかく興味をもったことを認める事が大事。

その次に行動力。
実はこれ、結構難しかったりする。その人の環境にも左右される。
(ある一箇所でしか開催されていない催しに対して、物理的な距離を超えるには経済的な余裕が必須だから。)
その環境的要因をなくしたとしても「億劫」という敵がいる。
これも克服するには、上記のスケベ心を使うのもひとつの手。
大好きなあの子を誘っても良い。

そして知識。
実はこれがとても重要だと思っている。
知識は上記の2つの要素が必要。そして一朝一夕には身につかない。
身についたかどうかは勿論それぞれ違う。
ただ、知識は経験の上に成り立つわけで。やっぱり少し頑張らないと身につかないし、身についた時に得られる喜びは知識量の2乗に比例する。(個人的な感想。)

作品にはバックボーンがある

勿論今回の作品について、全て説明できるかって言われるとよくわからんところもあるわけ。
作者の気持ちなんてやっぱり最後までわからんのだろうけど。

ただ、ただね。

作品として仕上がる際に、多分かなりの部分をそぎ落としているんだなって感じる様になったわけ。
そして要素をギュッと凝縮させているんだなってのを感じるわけ。

一番重要なことは、その作品の後ろに見えるものなんだと思う。(と私は考える。)

実生活の中での「ギュッ」にひかれる理由

自分の身の回りの物を見た時に、シンプルな物ほど愛着が湧くと言うか。
バイクは単気筒、ギターはテレキャスター。スニーカーならコンバース、ジーンズなら501。
そこに惹かれる具合が歳を取ればとるほど強くなっているわけです。

きっと自分自身が得てきた知識がそうさせているんだよね。
1を見れば100がわかるとまではいかないけど。

こう考えると歳をとることは楽しいし、知識を得ることももっと楽しくなる。
活動することで得られるわけで、と言うことはもっと外に出ていろんな人と会うのが良い。

本を捨てずに外に出る夏にしたいと思う。

Royalenfield

Royalenfield

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