秘密保護法案について少し考えてみた。

本日(2013年11月26日)午後にも衆院通過だそうです。

さて、秘密保護法案についてどれくらい知っているか?と自分に問うてみたら、案の定あまりわかっていませんでしたので。
勉強がてら書いてみます。

まずはザクッと「それって何よ?」

  • 国家保障上、著しく支障を与える情報(これを特定秘密と言うらしい)は保護しましょう
  • そういう情報を扱う人(または園周辺の人)は、国がしっかり適正評価等しましょう
  • そういう秘密をもらしちゃった人と漏らされちゃった人は、罰しましょう

ってのが今回の法案の趣旨みたいです。
上記だけ読んだらごもっともですね。

現在、僕ら日本人が思っているほど日本は安全な国ではなくなってきているというのは事実だと思います。
少なくとも隣国に脅威を感じつつ暮らしている。
問題自体は実はしょうもないないってことでも、それをきっかけに大げんかになることなんて、対国家であってもありうるんじゃないでしょうか?

って事で、結論から言うと、僕はこの法案は賛成です。

ちなみに僕自身は「なるべく隠し事のない世界が良い」と思っています。
理想ですね。
ただ、現実って違うよね、違うなら現実にあった方法で理想に近づけていこうねってスタンスです。

恐れている部分

パブリックコメントでは国民の8割が反対みたいですね。

  • 国民の知る権利が脅かされる
  • 秘密範囲が明確ではない
  • 行政の暴走・秘密化を進むんじゃないか

ってところでしょうか。
原発事故で起こっていることが国民に知らされないことで不利益を被るとか、そういうことでしょうね。
あとは、範囲が明確ではないから知らないうちに自分が犯罪者になるおそれがあるのと、プライバシー保護がされなくなるおそれがあるってところでしょうか。

前提である「国家保証」がキモなんですね

国家保障って言葉をどう捉えるか。
ちなみにこの法律をつくろうとしたきっかけが「尖閣諸島ビデオ映像流出」なんだそうですが。
確かにあれが「国民には秘密にしておきたかった事だ」って言われてもピントは来ませんよね。いいじゃん見せたって。そういう意味でこの法案設立に関してちょっとぴんとこないところもあるんですが。

さて、原発事故を例に取った時に、福島原発の影響が国家保証という枠に入るのか?
入るのであればとことん反発する人がいるでしょうね。
だって、知りたいし。本当は日本全体もすごい量の放射能汚染が進んでいるんですよって言うなら「そんなの秘密にすなや」って思いますよね。
だからそれって「国家保障」には含まれませんよね?って言えます。

って考えると国家保証として秘密にして置かなければ行けないことって、「国民が創造つかないこと」なんだと思うんです。
だから「国家が知らないうちに問題を解決してくれる内容」が秘密なわけで。

じゃ、国に任せてみませんか?って思うんです。法治国家なんだし、あんまりおかしいことがあったら日本弁護士連合会もちゃんとやってくれるでしょう。

ま、結局「国なんて信じられっかよ!」って言うのが前提にあるから問題になっているんですけどね。

そうなると国家ってなんだ?って話まで突き進まないといけなくなります。それはさすがに今考えるのは面倒ですし、むしろ今国家を超えて動き出している人がいるわけだから、どちらかと言うとそういう動きを応援するほうが民の力で官を動かすにはいいんじゃないかな?って思います。

最終的に僕は性善説を信じたいだけ

国家って最終的にやっぱり国民のことを考えて動いてくれるってことをどっかで信じたい気持ちがあるんです。
その為に選挙に行っているんだし。
個人で発信できる時代なんだし国民は力を持っていると思うわけです。そこまで馬鹿な事できないんじゃないかな?って思うし。
それに、いくら法案が通ったって、国が大事と思っていても国民からしたら大した事ない問題って漏れちゃうんじゃないかな?
罰せられる身になって少し考えてみましょう。
「ほほう、こんな情報があるんだ、へへ、リツイートアンドシェア!(リア充)」みたいなことで罰せられるんではないか?って言うのが不安がる要素ですよね。
果たしてそんなことが実際起こるのかな?ってことですよね。
瞬く間に情報が広がりますよ。その人達皆逮捕ですよ。
ありえんでしょ。
だから、日本には今、法律が変な方向に進もうとするときに対しての抑制力が働くと思っているんです。少し楽観的。

って書いてたら、既に衆院委で可決されましたね。

ま、それにしても、法律ってちゃんと読むのって大変だし、知らないことばっかりですよね。
それでも結構ちゃんと生きている日本人。

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