何故か今吉本隆明である。

今日のNHKの、「日本人はなにをめざしてきたか」は吉本隆明だった。

最近僕は共同幻想論を読み直している。

彼の初めて読んだのは30代の前半だったと思う。
そしてまた今読んでいる。

初めて読んだ時に内容を把握したか、何か明確なことがわかったか?と問われると答えはNOである。でも何か影響を与えてくれた。忘れられない本になった。
僕の人生の中で今のところとても重要な本の一つだ。

実は吉本隆明を全部追ってきたわけではない。
そのタイミング毎に発言を聞き、共感してきた思いはある。

今日のNHKの番組で上野千鶴子がそれぞれの時代の吉本について論じていたが、あー、なるほどと少し分かる部分があった。
彼女の考えがわかったと言うよりは、よしもとがそういう活動をしてきたんだということについて。

最近のエントリーで「哲学だ大切なんだろうな」って書いたけど。
人々は少し表面的なことしか考えなくなってきているんじゃないかな?って思う。
だからジャッジしなくなってきていると言う短絡的な考えを持っているわけではないけど、それにつながる要因ではあると思う。

何事においても二面性があって、世論がよしとしていること、ネット上で正しいと思われていることに対して少しでも「しかし逆のことを肯定した場合どうなるんだろう?」という意識を持ち続けたいし、それを考えるにおいてなるべく大きなバックボーン、時間軸をもっていたいと思う。

今日のテレビで遠藤ミチロウが「吉本さんの考えは長い時間軸があった」みたいなことを言っていたが、まさにそれをもっと重要にするべきだろう。

吉本は決して答えを提示したわけではない。むしろ現状において反対意見があるということをしっかり考えることを必要と考え、それは様々な要因が有るということを伝えたかったんだろうな。

時代は全てにおいて短さを大事にする風潮がある。資本経済、経済活動がその考えを助長させている部分はあるだろう。経済活動を否定するのはとても簡単だけど、それを受け入れた上で今後どれだけ人は物事を考えていけるのか?

僕はもっといろんな事を考えて生きていきたいし、人の幸せ、特に家族の幸せを念頭に思って生活していきたいし、それを実践していきたいと思う。

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