2012年11月14日開催、いおぎみんなの学校でのサイエンス教室、第2回です。
第2回「水について考えよう」
今回は「水」を題材にすることにしました。
水も空気同様、ひとつだけでもいろんなことを学べるのですが。
今回は水そのものというよりは「水を使った実験」を行いました。
水のイメージを書き出そう!
参加したみんなに、まずは「水ってなんだ?」ってことを考えてもらいました。
いろんなところで使われている水。
意識せずに使われている水について、ちょっと考えてもらいました。
日頃水を何使っているか?を書き出そう!
実は上記の質問がちょっと難しかったので、「何に使うか?」について再度質問してみました。
飲水からお風呂、洗濯などの家庭で利用する水。
自分たちの生活の中でつかっている水を再度意識してもらいました。
ゆで卵は水に浮くの?沈むの?
皆さんご存知、ゆで卵。
今夏はこのゆで卵を使って「水中でゆで卵は浮くか?沈むか?」を実験しました。
体感的に「浮力」について学ぶ実験です。
普通の水と食塩水
二つのビーカーとゆで卵をを用意しました。
ひとつのビーカーは食塩が飽和した状態です。
参加したみんなに「卵は浮くか?」という質問をします。
それぞれが答えたあとに、まずは真水、その後に食塩水にゆで卵を入れてみます。
すると片方は沈んで片方は浮きます。
子供たちは僕に「ずるいー」など言ってきます。
興味を持ってくれたみんなに種明かし。
食塩水をいれると浮くんだよと伝えます。
そしたらすぐに舐める子も。
そして次の実験です。
食塩とかし競争。
次に二つの同量の水を用意します。
それぞれの子供たちを2チームに分けて「ゆで卵浮かせ合戦」をやりました。
ルールは以下のとおり
- 真水とゆで卵を用意
- 真水に食塩を溶かします。溶かす際に、チームごとに「何グラム溶かすか?」を宣言します。
- 一回ずつ食塩を混ぜては卵が浮くかをチェックします。
- 最終的に「先に卵を浮かすことができたチーム」が勝ちです。
- ただし同じ回数で浮いた場合は「少ない食塩量」で卵を浮かしたチームが勝ちです。
みんなが「思ったより食塩がいるんだなー」とか言いながら、結局6回戦ぐらいまでやりました。
卵が浮いたときには一同嬉しいというよりは「浮いてくれてほっとした」って感じです。
第2回で気づいたことなど
今回の「浮力」の話は、説明するのがとても難しかったので、実際は省いてしましました。
どうしても原理を教えたくなるんですが、その原理よりも「こういう不思議なことがあるんだな」って思ってもらうことが、より重要だと考えています。
今回も勝負形式でやりましたが、子供たちはやはり勝負に真剣になる反面、勝負がついたときに見せる表情は様々です。
負けたほうの子供ががふてくされた表情を見せたとき、そういう感情を持ってくれたことがうれしい半面、どうやって対処するもんだろう?ってすこし悩みました。
「人生勝負の連続だから、勝ち負けも大事だよ」なんて言いたくはないですし。
最後はみんなで「ありがとうございました」のあいさつで終了。
11月のスケジュール
- 11月21日 電気について考えよう
- 11月29日 音、波について考えよう
いおぎみんなの学校 サイエンス実験室
毎週水曜日 16時~17時まで
小学校4年生ぐらいまでを対象に、みんなで一緒にやる面白い実験を通して「科学」に興味を持ってもらうとともに、「考える力」と「一緒にやる楽しさ」そして「礼儀」を感じてもらえるようなプログラムで開催しています。