カテゴリー別アーカイブ: サイエンス実験室

サイエンス実験室で「表情の研究」をしてみたよ



もう先々週ですが、「顔でサイエンス」と名付けて表情の研究をしてみました。

顔でサイエンス1

前から生徒たちの顔写真を撮っていて、目と鼻と口を切り抜いた画像を作りました。
最初はプロジェクターでみせてみました。
簡単に言うと自分の顔で福笑いなんですが。

誰の目かは結構わかるんですが、口と鼻、特に鼻は誰の鼻かがなかなかわかりづらいことがわかりました。

顔でサイエンス2

その後印刷してきたみんなの目と鼻と口をばらまき、各々の顔から目鼻口を消した紙を渡して、自分の顔をつくってもらいました。
ここでもやはり、自分の鼻が見つからない子がちらほら。

顔でサイエンス4

顔でサイエンス3

みんなの顔が出来上がったら、それぞれで「おこった顔」「笑った顔」などを作ってもらいました。
目で表情ってかわるんだよねーってことで皆で楽しみました。

最後に自分の理想の顔を作ってみようってことで、目鼻口をトレードしてもらいました。
男の子はだいたいここら辺からふざけ始めるので、最後はひどい顔が出来上がっていましたが、女の子はすてきな顔を作っていました。

ま、たまにはこういうゲーム的なのもいいかなって思いました。

今後はもう少し物理的な実験も加えていきたいなと思っています。

いおぎみんなの学校
http://minna-gakkou.jp
サイエンス実験室は毎週水曜日開催です。

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塩水大作戦パート2!!「色つきタワー」を作る

いおぎみんなの学校でのサイエンス実験室。
今回は「塩水大作戦パート2」ってことで、色つきのタワーを作りました。

色水タワー

色水タワー

ちなみに前回の塩水実験はこちら

用意するもの

  • 水(水道水で良い。)
  • 塩(得に専売公社が売っているやつではなくても良い。)
  • シロップ(色つき、かき氷のとかで良い)
  • スポイト(これはできれば科学用が良い(1回で10ccぐらい取れつやつ)。100円ショップのだと大変。)
  • インク(万年筆のインク等)
  • コップ

作り方

  1. インクで色を付けた水を作ります。(A)
  2. 飽和食塩水を作ります。大体水100グラムに塩26グラムぐらい?(気温20度ぐらいの時。詳しくはしらべてね)(B)
  3. シロップにも塩を加えて溶かします。(飽和させます。)(C)
  4. (A)(B)(C)の順番で、コップにスポイトでゆっくり入れていきます。

で、出来上がり。

ポイントはスポイトで入れる時にゆっくり且つ、コップの底に入れていくこと。

実際皆でやってみた。

今回の実験は、スポイトの使い方とかそういう練習みたいな感じでした。
其々の液体は事前に用意して、まずは僕が色つきタワーを作ります。

その後各々がスポイトを使ってタワーを作ります。
思いっきりスポイト出す子もいれば、慎重すぎる子もいます。
うまくいかずに色が混ざってしまう子もいます。

もちろん上手にできる子もいます。

上手にできなかったら諦めること、もう一回やりたい!って言う子もいます。

皆に均等にチャンスを与えつつ、やはりやりたい!って思った子には許す限りさせてあげます。
ちょっと諦めてしまう子には、少しアドバイスを与えつつやります。

器具が全員分ないので、順番を守ったりするのも実験の一つです。

最後に自分が作った色つきタワーを見せ合って、ちょっとだけ「なんで色がわかれるか?」を話しました。
実験風景

さて、そもそも何の実験なんだ?って話

サイエンス実験室のジレンマを少し話しましょう。
実は子供達に「これは何の実験なんだよ!」って説明するのがとてもむずかしいんです。

今回の実験は「比重」に話なんですね。
って言っても小学生にそれを教えるのは難しい。
工夫すればできなくもないんだろうけど。
正直言うと、途中で飽きられちゃうのが一番怖い。。。。

だけど何も説明しないでやるのはずるい。ここはなかなか難しいラインです。

今回は「同じ量で重さを測ったら、其々重さが違うんだよ。」って話したんだけど、重さってのも科学的に言うとまた難しいなと。

嘘を言わず、それでいて、「へー!」のラインをいつも模索中です。

さて、次回は顕微鏡で色んな物を見てみます。

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「オバケとパンツとお星さま」に行ってきたよ。

オバケとパンツとお星さま

オバケとパンツとお星さま

【公式サイト】

土曜日に家族で「オバケとパンツとお星さま」という展示を、東京都現代美術館に見に行ってきた。

息子は朝からとにかく遊びたくてしょうがないって感じで。
彼にとっての遊びは「ウルトラマン」or「仮面ライダー」ごっこ。
正直両親は「ふえでぇぁlそあこ。。。」って感じで、辟易しているのは確かなんですが。。。
(夜の保育園、幼稚園児の両親の方々には「ねー!」って方も多いと思います。)

でも外に出たかったので電車内で楽しく遊びごっこ(ウルトラマン)しながら向かいました。

うちの子にとっての面白さ

展示に入る前に、「遊びたい」と駄々をこねたんですが、展示の中に入ると少し気持ちが変わったのか。
どんどん展示に進んでいきました。

気に入ったところと気に入らないところがそれぞれあるみたいなんですが。

彼にとって「親と一緒に遊べる」というのがキーワードなのかもしれません。
お化け屋敷の展示にはすごく興味を示し、軽く1時間ぐらいずっとそこで遊んでいました。
ま、彼にとってはただのかくれんぼだったのかもしれませんが。

今回の展示で良かったところ

とにかく、「ある程度」は触っても良かったり。
子供向けイベントだからかもしれませんが。色んな物を触って動かしたりできたのがいいなーと思いました。

美術館などでは、子供イベントでも「さわったらダメ」的なものが多く、がっかりします。
もちろん作者の意向などあるんだろうけどね。

子供の時からこういうのに触れるような文化が育つと、日本の美術館ももっと開かられたものになる気がするんだけどな。
(あ、海外のは、そんなにたくさん行ったことないんだけど。)

あと、写真撮影ができたのは、子供を持っている大人にとっては嬉しいでしょうね。

一眼もってガンガン撮影している人もたくさんいました。
今はあれね、お母さんたちが一眼構えているのが多いのねー。少しビックリ。

僕自身もアイデアをもらった

モナ

モナ

俺。

俺。

サイエンスや算数って、やっぱり改めて芸術とか技術とか人生とかそういうのと切り離したら駄目。
一緒に考える事で、それぞれの単位での「好き嫌い」がなくなるんだと思う。

僕は今回の子どもたちの動きを見ていて「あーなるほど」って思うこともあったし、少し今度のワークに入れてみたいなってものがありました。

今回の展示は来週まで。

 

 

タイトル オバケとパンツとお星さま―こどもが、こどもで、いられる場所
会 期 2013年6月29日(土)〜9月8日(日)
休館日 月曜日ただし7月15日(月)は開館、7月16日は休館
開館時間 10:00 〜 18:00 ただし、7月19日、26日、8月2日、9日、16日、23日、30日、9月6日(いずれも金曜日)は10:00~21:00 *入場は閉館の30分前まで *一部館内施設は通常通り18:00で終了いたします。詳細はこちら
会 場 東京都現代美術館 企画展示室1階
主 催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
助 成 公益財団法人 花王芸術・科学財団
協 賛 ホルべイン工業株式会社、株式会社遠藤照明、シヤチハタ株式会社
協 力 NECディスプレイソリューションズ株式会社、Funaoka Canvas、artdish g、株式会社ishimaru、株式会社三保谷硝子店、有限会社勝俣銘木工業、株式会社丸絋、株式会社イーストウエスト、INTELUX、グラパックジャパン株式会社、株式会社オックスプランニング、有限会社ウォールナット、株式会社DNPアートコミュニケーションズ、株式会社エルトップ、カツミ産業株式会社、株式会社オフィス松下、財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンター、株式会社フランドル、株式会社花井、株式会社AJIOKA、株式会社SHINDO、有限会社遠州ネット、細川毛織株式会社、有限会社福田織物、渡邊パイル織物株式会社、双葉レース株式会社、大染工業株式会社、日装株式会社、宮下織物株式会社、株式会社ウエマツ、河村ニット株式会社、株式会社グラン山貴、株式会社アーモンド・アイ、丸安毛糸株式会社、佐藤繊維株式会社、中伝毛織株式会社、株式会社三景、瀧定名古屋株式会社、有限会社カナーレ、有限会社フシミプランニング、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会、セーレン株式会社、有限会社久山染工、ファインテキスタイル株式会社、宮田毛織工業株式会社、株式会社カメダ、マツオインターナショナル株式会社、シャープ株式会社、東京大学、バンタンデザイン研究所、深川資料館通り商店街協同組合、江東区立元加賀小学校、江東区立深川第四中学校美術部
お問合せ 03-5245-4111(代表)/03-5777-8600(ハローダイヤル)

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ロウソク作りとゲリラ豪雨で学んだ臨機応変

さて、また先週の話ですが。
いおぎみんなの学校でのサイエンス実験室、ろうそく作りをしてきました。

ろうそく

ろうそく

今回は作り方自体はとても簡単でしたが、その日の天候を上手に使って授業っぽくしてみました。

その日はゲリラ豪雨でした。

僕がちょうど教室についたときには空模様が怪しく、部屋に入るとすごい勢いで雨が。
子供たちは雷が恐かったり。

一人がぼそっとこんな発言をしてくれました。「雨って何で降るんだろうね」

あ、なるほど。今日はここから話してみるか。

固体、液体、気体

さて、実験室スタートです。
今日は火を使うから気をつけてね!
さて、その前に、何で雨が降るんだろう???

みんないろんなことを言います。
「雲がくるから」「雨が降るから(答えになっていない。)」「雷がなるから。」
別にどれが正解とは言いません、いえ、言えません。
子供たちに対して、難しいことを言い過ぎるのも難しいし、曖昧で「ちょっと嘘が混ざっている」って言う説明もなるべくしないようにしています。

今回説明したのは水には「固体」「液体」「気体」って言うのがあるんだよ、温度によって形が変わるんだよって話をしました。(本当は気圧など他の条件もありますが。)

氷が溶けたらどうなりますか?
水が沸騰したらどうなりますか?
温度変化はどうですか?
上の逆の温度変化があったらどうなりますか?(不可逆反応は説明せず。)

少しずつみんながわかってくれます。
空気が空に上がっていくと冷えて水になるんだよーと。
ああ、温度が低くなると固くなるものもあるんだーと。

ってことで、そこまで行ったらろうそく作りです。

ろうそく作り

これは別に簡単です。

■準備するもの

  • サラダ油
  • 凝固剤(固めるテンプルみたいなもの)
  • ティッシュ
  • 器(アロマ用のキャンドルを利用)
  • カセットコンロ
  • アロマオイル
  • ろうそく(色付けします)

あまり難しく説明はしませんが、油温めてろうそくと凝固剤入れてアロマ垂らして器に入れる。ろうそくの芯は上手に立つように工夫する。
入れて固めればおしまい。

今回は火を使う実験だったので子どもたちに毎回言っていることですが、特に「火の周りで遊ばないこと」を徹底。

実はサイエンス実験で重要なポイントの一つは、危険なことがあるということを教え、そしてその危険に対して先生の言うことをちゃんと聞くという姿勢を学ぶ事だと思っています。
特に低学年はですね。

あれ?固まってきた。

今回のろうそくの実験は可逆反応なんですが。
上で温めて作ったものを容器に入れてみんなで観察します。

そしたら、あれれ?固まってきた!
みんな大喜び。

実際にさっき話したこととつながる子も居れば、ピンと来ない子もいます。
でも大丈夫。
どこかでまた思い出します。

こういう実験のポイント

小学生ので火を使わせるのはちょっとなーと思いますが。
量をちゃんと測る、色を加えるなど、できることをみんなでやることで参加する楽しみが増えます。
なるべく参加する子供達と作業をするのがポイント。

ま、時間との勝負もあるので、コチラでやるときもありますが。

最後はなぜかキャンドル使ってみんなの「ハッピーバースデー」歌って終わりました。

楽しい実験室でした。

来月の柏井のサイエンス実験室予定

  • 9月4日
    塩水大実験No.2
  • 9月11日
    顕微鏡を使って、色んな物を見てみよう!
  • 9月18日
    ピンホールカメラを作ってみよう

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教えることで自分が変わったこと。

サイエンスや算数など。
子供向けに楽しく教えている(つもり)なんですが。

最近一番気づいたのは、勿論子どもたちに教えることで直接的に受ける影響(斬新な発想とか、子供に対しての我慢とか、打ち解け方とか)もあるんだけど。

一番大きいのは、実は日常的に「科学脳、算数脳」になってきているなって思うところです。

科学能、算数脳

ま、勝手に名付けたんですが。
最近ふとした瞬間に「サイエンス的な考え方」をするようになりました。
お湯を沸かすときの火加減ってこれでいいんだっけ?とか。
なんで洗い物で洗剤つかうんだっけ?とか。
洗濯物を効率的に乾かすにはどうするんだっけ?とか。

あと、これは自白なのですが。
僕は数学が好きだったし得意だったんだけど、確率統計っていう分野に関しては大っ嫌いっていうか、さっぱりわからないと思っていたんです。
ま、やる気が無かったんです。

ところが最近「あー、これは場合の数を計算すると1,680通りもあるんだー」とか考えたりするんです。
おっかしいですよね。

勉強が好きになってきているんです。

多彩な◯◯脳な子どもたちが増えると嬉しい

勉強が嫌いな子供って多いんだと思います。
僕も好きで勉強した記憶なんてないんです。
ていうか勉強した記憶があまりない。

でもこの歳になって勉強が好きになる。
僕みたいなパターンの日本人はたくさんいるんじゃないかな?って勝手に思うわけです。
これはある意味不幸ですよね。
(もしかしたら僕だけ?)

こんだけ日本が成長できたのは、もしかしたら勤勉さ、義務教育などの、ちょっと言い方悪いけど「やれって言ってんだからやれ」教育が機能したんでしょうね。
でも、さすがに伸び悩みを感じているわけで。

保育園ぐらいから「良い教育を受けさせたい」っていう言葉を聞きますが、良い教育ってなによ?っていう質問にたいする答えと、自分がやっていることが違う場合もたくさんあるんだろうなって。

ちょっと話がそれました。

子どもたちが「これはおもしろい!」って思うようになってもらうにはどうすればいいか?
永遠の課題かもしれませんが。

結局押し付けることなんてできないんじゃないかな?って思っています。

今のところ、僕の考えとしては「大人が子供とか無視してでも「これは楽しいぜ」って姿を見せる。」こと以外にないんじゃないかなって思っています。

サイエンス実験室をやっているから、実はあまり興味のなかったでんじろう先生の情報を見たりするんですが、あの先生は子供に教えたいもあるかもしれないけど、自分楽しいんですが勝っているんじゃないかな?って思います。本当のところはわからないけど。

なので、僕としてはこういう「あれ?これなんだ?」って思えるような考え方ができるようになったのが嬉しくて、それを続けたいなって思う次第です。

ま、基本は「なんでやろ?」って気持ちを持ち続けることでしょうねー。

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サイエンス実験室 「入浴剤をつくろう!」

昨日は恒例?のいおぎみんなの学校で、サイエンス実験室をやってきました。
様子はこちら
お題は「入浴剤をつくろう」

サイエンス実験室とうたっている割には、僕の実験室はサイエンスなの?って言われるようなことばかりやっているので、今回は見た目にも「シュワ!」って見えるものを作ってみました。

今回つくったもの。

入浴剤(柏井作)

実験中に僕も作ってみました。

今回作ったのは「炭酸ガス系」という、とてもポピュラーな物です。
ご存知「バブ」と似たような物です。言い過ぎかな。ま、こういうのって効果よりも気持ちですから。(言っちゃった。)

効果については「日本浴用剤工業会」っていう、あら、天下り?って疑われそうな、何のためにあるのかよくわからない団体さんのホームページに詳しく載っていますが、炭酸成分による血管拡張作用をりようして、「血行促進→疲れとれまっせ」って効果があります。この会のホームページが僕にとって役にたったので、作った人はよかったですね。すばらしい。

作り方は簡単で、炭酸塩と有機酸類を混ぜてどうにか固めればokなんです。
ま、わかりやすい所で「重曹」と「クエン酸」混ぜて固めれば良いんです。大体家にあるものだし、もしないなら美容にも使えるらしいから、奥様方は即購入ですね。

今回は固めるものとして水を使わずグリセリンを使いました。
あとは着色料と少量(1滴程度)のアロマオイル(今回はスウィートオレンジ)を使いました。

前日からテストの繰り返し

そもそも、実験って失敗することもあるんですよね。先生としてそれを言っていいか?って言われると答えに窮しますが。
でも失敗することもあるんです。
いや、むしろ失敗も含めて実験んです。開き直りでもないぜ。

とは言いつつ子どもたちの楽しい笑顔を見たい。
だから、なるだけ失敗しないように実験の実験をしていきます。

入浴剤試作品

入浴剤試作品


作り方は勝手にググってください。いろいろ出てきます。
ただ、今回少量で作ったためか、グリセリンの量で上記の写真のような差ができました。
本当は検証しないといけないんですけどね、本当にグリセリンの量なのか、途中で水分がどこかしら入ったからなのか?

ま、でも作ったものすべてが同じ結果だったから、とにかく何らかの水分が多かった、含まれてしまったってことはわかりました。
なので、当日気をつける点がわかったという点で、一つ僕も成長したわけです。

いざ本番

毎回口酸っぱく言っていますが、子どもたちには以下のことを伝えます。
・サイエンスの時は、とにかく先生の言うことをよく聞くこと(危ないから)
・よく見て、自分で良く考えてやること
小学校低学年の子どもたちが多いので、なかなか言うことも伝えにくいんですが、それでももう3ヶ月ぐらい過ぎて、少しずつ落ち着いてきています。嬉しいですね。

さて、みんなで作る前に、以下の手順で実験室をやってみました。

  1. 入浴剤でしっていることを教えて下さい
  2. 実際水に入れてみよう!
  3. みんなで作ってみよう

入浴剤で知っていることをみんなに聞いて見ました。
「色がでる」「すこしずつ溶けていく」「泡が出る」。
みんなよく見ています。中には「シャワーしか浴びない」とか「お父さんが入浴剤が嫌いだ」なんて意見も出て楽しいです。

さて、ということで次に水に入れてみます。
さて、どうなるか?みんなとても楽しそうに、そして少し不安そうな顔をして見つめます。
僕が実験を最初にして見るときに、何人かは「大丈夫かな?」「怖いな。」って表情を浮かべます。
ある意味これは正しいなと思っていて、やっぱり危険を察知するというか、一つ一つ自分で判断するというか。奢らないというか。
必要以上に怖がる必要もないですが、化学実験の場合危険が伴うことは知っていて欲しいし、実は僕も少し怖い話も交えてやります。

ってことで水にボチャン。

たくさんの泡が出てきて、みんなが大喜びです。
ここで少しだけ、出てきている泡が二酸化炭素って言うだよとか伝えます。
ま、わかるはずもないんですが言葉だけでも聞いておくことで、今後どこかで「ああ、あのおっさん言っとったで。」ってなることが正しいんだと思うので、時に難しいことも伝えるようにしています。

ってことでみんなで作ることに。

入浴剤を作っている様子

みんな楽しそうに作っていました。


作り方は本当によく混ぜて方にはめてぎゅっと押し付け、そっと取り出しラップに包めばおしまい。
作り始めるとあとはみんな集中です。
少し時間がオーバーするぐらいみんな何個も作っていました。

感想、反省

子どもたちの集中力と創造性は、やはり大人ではかなわないなと思わせてくれます。
見ていないうちに色とりどりの星を作ってくれたり。
今後も不思議だな?って感想と、「自由にやってみる」を大事にしたいと思います。

反省としては、時間配分が。。。
集中してしまうと収集つかなくなるというか。
ま、今回はみんなが集中したからよしとするかなってところです。

2週間に一度の実験室は、僕自身も鍛えられます。
最初はきつい時期もありましたが、どんどん楽しくなっていきます。
子どもたちにそっぽ向かれないように、より良くして行きたいと思います。

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クロマトグラフィーをやってみたよ。

サイエンス実験室 at いおぎみんなの学校
6月26日開催「クロマトグラフィー」

当日の様子はこちらを御覧ください。

前回のサイエンス実験室の内容なんですが。
クロマトグラフィーという実験をやってきました。

準備するものは、白いコーヒーフィルターと水性サインペン。

まずは好きな水性サインペンで、長細く切ったコーヒーフィルターの端に印を付けます。
それを割り箸等で挟んで、コップに入れた水に印が浸らないようにつけてみます。

みるみるうちに水が上昇してきて、サインペンの印に変化が。

サインペンは基本的にいくつかの決まった色で構成されています。
「CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)」ってどこかで聞いたことありませんか?
聞いたことがなくても見たことがあるかな?って人もおられるかと。

そうです、インクジェットの印刷機等はこれだけのインクで様々な色を構成しています。

コーヒーフィルターを水につけると、毛細管現象で水が上昇しサインペンの印に差し掛かるとインクも一緒に上昇します。
構成されている色の要素によって、紙への吸着具合とか水への溶け具合が違ってくるので、だんだん色が分解されていきます。

今回の実験では、最初に様々の色が分解される様子を確認し、その後見た結果を元に丸いコーヒーフィルターに好きな色で印をつけて、遠心状に色を広がらせた花模様を作成しました。

クロマト

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サイエンス実験室、また一つ学んだこと

毎週水曜日に、いおぎみんなの学校で開催されている「サイエンス実験室」。

5月1日は糸電話、5月8日は笛を作って、皆に発表してもらいました。

新しい皆が実験室にやってきて早くも一ヶ月が経ちます。
最初は戸惑っていた皆。特に最初の日はあまりにもいうことを聞いてくれなくてこちらがしょぼくれてしまいましたが、今ではとても素直な良い子たちです。

さて、サイエンスについて。
サイエンスって幅が広いから、「それは好きだけど、それは嫌い」って言うのが結構わかりやすいです。
実験やっていても「ちょっとつまらないな」って表情が気になることがあります。

ただ、逆に言うと「どれか一つぐらい好きが見つかるだろう」って感じでやっています。
8日の笛づくり。この日、一人の子がとても輝いていました。

どちらかと言うといつもはちょっと後手に回るというか。ちょっと違うかな。
はっきりものは言うけど、うまくいかないと集中力が切れるというか。
そんなに器用でもないんだけど。まぁ不器用でもない。
特に「サイエンスが好き!」というわけでもない。

そのお友達が、笛作り&笛鳴らしがとても上手だったんです。
誰よりも早くできて、誰よりも上手に鳴らしていたんですね。

いつもの数倍目が輝いていたんです。
嬉しかったなー。

全員がそういう表情で実験をやってくれるともちろん嬉しいんですが、そこは僕自身の能力の問題。
まだまだそこに至っていないんですが。
今いる皆が、月に1回ぐらいはあのような輝いた目を見せてくれると嬉しいですね。

そろそろ皆のことを僕も覚えてきて、それぞれに個性があるなー、ここを伸ばしてあげたいなーって思いが出てきています。
義務教育を担っているわけではないので、それぞれが好きなことを見つけるぐらいの気持ちでも良いのかな?と思っています。
ま、ただ。嘘は教えられない。そこは守りたいですね。

おもしろ算数教室の方でもそうですが、やっぱり「ふしぎだなー。」「あ!できた!」「人に見せたい!」っていうサイクルが整うと人って成長するんでしょうね。

僕も今「子供って不思議だなー」「あ、笑った!」「これを誰かに伝えたい!」っていうサイクルがもっと出来るようになりたいなって思って頑張っています。

よろしくお願いします。

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サイエンス実験室を通して学んだこと

いおぎみんなの学校でやっているサイエンス実験室ですが、4月になる1年生がどどーんと入ってきました。
昨日は4月に入って、固定メンバーでの2回目の実験室だったんですが。
いやはや、これがなかなか難しい。
なめていたわけではないんですが、ここまで難しいとは!って言うのが率直な感想です。

ってことで、ちょっと時系列でお伝えします。

それは雨の水曜日でした。

4月3日、初めての子供たち(1年生)を迎えての実験室初日。
僕はこう考えていました。
「最初から実験するより、まずはみんなのことを知ることが先だろうな。」
「サイエンスってなんだろう?ってことをまずはみんなで考えたいな。」

ってことで、五感をつかっていろんなものを感じよう!ってタイトルで始めました。

ところが。

その日はまだ学校が始まっておらず、それでいて雨ということで。
一日中で遊んでいた子供たち。
僕が着いたころには熱気むんむんっていうか、ドッジボールとかして遊んでいる子供たち。

さて、いざ始めようと思っても、僕が考えている内容が彼らの気持ちと合致しない!
且つ、準備の関係上、他の実験ができない。

しょうがない、やるしかないと思ってスタートしました。

講師側の明らかな経験不足と準備不足。

ってことで、まずはみんなに座ってもらって「始めまーす」ってやり始めました。
で、自己紹介とかしてもらおうとするんですが、子どもたちはもうすでにたくさん遊んでいてそれぞれを知った状態なんです。知らないのが僕だけ。
「えー、なんで今さら」感がひしひし伝わる。

うーむ。

でもしょうがない、先生は知らないんだもん、ってことで進めたんですが。
これが良くなかった。

子どもたちはだんだん「面倒くさいな」って気持ちになってくるんですね。
「なんで実験やらないの?」って言い出すんです。
ま、もちろんそうでしょうね。実験室だもん。

やる側としては実験のつもりが、なかなかわかってもらえない。
且つ、一度やる気がなくなると、ほとんどいうことも聞かない。などなど。
終いには好き勝手なことをしだす始末。

おう、これは困った。

こちらから質問してみた

で、だんだんみんながどっかに歩き出したので、ちょっと一喝。
「まずは集まってください。」と。

で、聞いてみたんです。
「何が実験だと思う?」

そしたら、まぁいろいろ。
爆発させるのが実験だよとか、液体混ぜるのが実験だよとか。
先生は植物観察なども実験だと思うよ!ってことで言ってみても「ちが~う。」

なるほど。そもそも実験って何?ってことからだな。
少しずつわかってきた。

まずわかったこと

子どもたちって、僕らが思っている「サイエンス」がやりたい!って思っている子は実は少ないんですよね。ただ、漠然と実験って面白い!みたいなイメージはあるみたい。
それがきっと重要で、そこからどんどん興味を持ってもらえるような実験をしていくことが重要なんだろうなと。

あと、しっかり叱るっていうのはとても重要なんだなと。
こちらが曖昧なことを言うと、子どもたちもすぐにわかる。
毅然とした態度っていうか、もちろん笑顔なんだけどね。

ってことで、次の週の実験は急遽変更することにしたんです。
もともとは「音で遊ぼう」って内容だったんだけど、「シャボン玉実験」に変更。

少しエンターテイメント性を出さないとって思ったんです。

そして辛い日が来る

さて、次の週までに楽しい実験にしないと行けないんだけど。
ふーむ。

実は実験って失敗もつきものなんですよね。
特に、いつもやっているわけではなく、条件も変わってくる。
成功しないこともあるわけです。

ただ、子どもたちに対して「いきなり失敗」はあまり良くない。
「あぁつまんないんだ。」って思われるのは良くない。

ってことで、悩むんですよ。
だんだん水曜日がやって来るのが憂鬱に感じるんです。
とは言いつつ時間はすぎる。明日が来なかった日はない。
やまなかった雨は一度もない。

ってことで、気づいたら火曜日になっているわけです。

ギリギリまでやってみることが重要

さて、そして当日になるわけです。
もちろんサイエンスばっかりを仕事としているわけではないので、バタバタします。
しかしあの「子どもたちの冷たい視線」が脳裏に焼き付いているわけです。

これはどうにかやり遂げねば!ってことで昼飯も食わずに準備に取り掛かります。
で、自分でもいろいろ考えたカリキュラムを本番前に実験してみるんですが、思うように行かないんです。

うーむ。

でも、ギリギリまで色々やってみる。
できないことはできないで外すなど。

ほんと、実験室が始まる寸前まで繰り返します。

そして時間が来るわけです。

あら不思議、気持ちが落ち着くもんだなと

一生懸命準備もした。一週間憂鬱な時間も過ごした。
やれることはやった。

まるで入試みたいだな。

ってことで本番に望むんですが。
あれ?って思うんです。
なんか「まぁいいんじゃね?」「どうにかなるんじゃね?」って気分になるんですよね。

そして、実は前回と同じような進め方をするんです。
グループ作ったり。

あれ?前回みんなイヤイヤ言ってたじゃんってことが、なんかスムーズなんです。
ま、相変わらず言うことは聞いてくれないんですがw。

なるほど、こっちの精神状態が伝わるんだな!ってやっと気づくわけです。

そして思った一番重要なことはと言うと

これがサイエンスだからとか習字だからとか、あまり関係ないのかな?って思ったんですが。
要はやる側がちゃんと信じてやることで、伝わりやすい。
これって別に子供相手じゃなくてもそうですよね。

で、信じてやることにおける根拠って、どんだけ頑張ったか?っていう、まぁなんとも科学的でも何でもない精神論に落ち着くわけです。

ってことで、心を鍛えるのが一番重要なんではないか?って思った39歳春の出来事でした。

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サイエンス教室「マシュマロチャレンジ」をやってみたよ!

昨日はサイエンス教室でした。
僕がやっているサイエンス教室は、「え?それサイエンス?」って言われそうな内容なんですが、実際僕もこれがサイエンスそのものだとは思っていません。でもサイエンスの一部であることは確かです。

昨日はいつもやっている実験とは趣向を変えて「マシュマロチャレンジ」をやって見ました。

で、マシュマロチャレンジってなんや?と。

ご存知の方もたくさんいるとは思いますが。
詳しくはこちらのTEDの映像をご覧ください。

簡単に書くと

・パスタ20本とテープ90センチ(本当は紐も使うみたい)を使って自立する塔を作ります。
・4名くらいのチームでやります。
・定められた時間内で作ります。
・塔の最上部にマシュマロを載せます。
・タイムリミットの時点でマシュマロが一番高い位置にあったチームが勝ちです。

とてもシンプルなゲームなんですが、これが面白いんです。

ルールが少ない時、人は少し不安になる

なかなか説明だけではピンとこないみたいですね。
でもとりあえずスタートします。

そしたらみんななんか不安なんでしょうね。「これして良いですか?」って質問がたくさん出るんです。僕は「良いんですよ、何やっても。ふふふ。」って言いながら積み木で塔を作って遊んでいるんです。

そしたら当分悩んでいた皆がチームで考え始めるんです。

不安を通り越した時、人はずる賢くなる(笑)

だんだんなにやっても良いんだな?って感じ始めると、人はどんどんずる賢くなります。時としてルール違反しそうになった時は止めますが、「ほほー」と思うようなことをやり始めます。

実はこの「ずる賢いこと」を考えだす時間に達することはとても重要です。

自由に考え始めている証拠です。

頭の柔らかさは若い子には敵わない

実は今回は、大人にも参加してもらいました。理由はTEDのビデオで「子供の方が高く作れる」って言ってたからです。(詳しくはビデオ見て見てくださいね。)
で、今回試して見て理由がわかりました。

大人だけのチームは「あーだこーだ」言いながらなかなか作らないんです。子供のがいるチームは、子供が「つくっちゃう」んですね。でたくさん失敗するんですが、次のことを考えるんです。
子供だからと言って、これがなかなか理論的というか、失敗をちゃんと活かすんですね。

失敗って、やっぱり本を読んだりして身につくんじゃなくて「体験」することが大事なんだなって学ぶわけです。ってか僕が目の当たりにしたんです。

もう一つ重要なこと

このゲームの重要なところは「トライアンドエラー」ともう一つあります。それは「チームとして動けるか?」ってところ。
実は、大人はあーだこーだ言っているようで「あんまり人の言うこと聞いていない」んですね(笑)。
子供もあんまり聞いてないんだけど、勝手にやっちゃうから、結構気の利いたことをやっちゃうんですね。勝手にチームワークなんです。

時代が求めている作り方

多分世の中から「大型開発」が消えて行って、もっとミニマムなものを積み重ねる時代がきているんでしょうね。そしてそれができる技術革新も進んでいるわけです。IT技術の発展や3Dプリンター然り。

良し悪しはわかりませんが、確実に個の力がもっと発揮されていい時代に突入しているんだと思います。

今からの子供もですが、僕ら大人ももっと柔らかく自由な発想をもってやって行きたいですね。
マシュマロ・チャレンジ作品

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