僕にとっての吉本隆明について

吉本隆明が死んだ。
87歳だって。
ま、死んでもおかしくない年齢だし、僕自身がそれで泣くとかはない。

ただ、なんだろう。ちょっと「ぽっかり感」がある。
こんな考えさせられる人の死も僕にとってはあまりない。

所詮ちゃんと読んだのは「共同幻想論」ぐらいだ。
他はちょっとつまみ食い的に読んでみただけで。

彼の著作を読んで「あーなるほど」って思ったことは実はない。
なんとなく「もしかしたらこんな事を言いたいんじゃなかろうか?」って思いながら読んでいた。

でも僕は吉本隆明が、っていうか「共同幻想論」が好きだ。

僕なりの解釈だと、技術者上がりの論理的な部分、それでいて突き詰めると人間の心がもつ「間違うこともあるさ」的な部分のバランスが気持ちよかった。

彼ほど強くないけど、僕もちゃんと考えて生きていきたい。
人間は成長する生き物だ。後ろに戻ってもしょうがないし、戻れやしないんだ。

今の時代、思考が大切だと思う。

吉本隆明を読んだほうが良いよなんて人には進めないけど、僕は今後も少しずつ読んでいこうと思う。

ご冥福をお祈りいたします。

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