スプートニクの恋人を読んで

最近やっと本を読む時間ができたというか、時間を作る心境になったというか。
本を読みたくなったというか。

ま、そんなこんなで本を読み始めました。

読み始めるのって気合いがいるんです。
ペースをつかむまでが大変っていうか。体力も使う。
なので、僕の中では比較的「適当に読める」作家、村上作品を選びました。

僕と読書

僕が読書を始めたなーって言うのは33歳から。
テレビがない、そして友達もあんまりいない生活をしていて、本でも読むかって感じで始めました。
それまで村上春樹どころか、有名な作家の作品もあまり読んでいませんでした。

ただ、気にはなっていたんですよね。
大学のサークルの先輩が、ある飲み会で村上作品について「あれがすき」だの「俺はあれ」だの話しているのを聞いていたんです。
音系サークルだったので「あのアルバムが」とかはで話し合うのはあったんだけど、本について話しているのが新鮮に映ったのと、「あー俺は本読んでねーなー」っていうコンプレックスがあったのを覚えてるんです。

それから約10年後、仕事終わりにブックオフに寄って100円コーナーに行き、なんとなく名前を知っている人の作品から片っ端に買っていたんです。その中に村上作品もありました。

詳しくもないのに「僕にとっての村上春樹」

最初に買ったのは多分「1973年のピンボール (講談社文庫)」。生まれた年(1973年)ってのが題名に入っているからだからかな。
その後初期のいわゆる初期三部作の他二作を読んだんです。

実は何が書いていたか、今となっては全然覚えていないんですが。
読んでいる時はさらっとと言うか、わけわからないんだけど文体が読みやすいっていうか。
そういうイメージを持ったんですよ。

それからというものの、なんとなく軽く読みたいなって言う時に村上作品を手にとって来たんです。
(村上龍も読んだんだけど、作品ごとに重かったり。(笑))

ノルウェイの森で少しイメージが変わった。

その後なん作品か読んでから、パタッと読まなくなり、数年前にいきなり「ノルウェイの森 文庫 全2巻 完結セット (講談社文庫)」を読んでみたんです。
あ、ちなみに「この作者、コンプリートしたい!」ってほど好きじゃないんです。
でも好きかと聞かれると好きって作家なんです。

ノルウェイの森は、内容を覚えている数少ない著者の作品で、「あー、なんかちゃんと物語なんだー」なんて勝手に思ったもんです。
もしかしたら初期三部作もそうなんだろうけど。今度読んでみます。

ま、それでいて読みやすさは変わりなかったんですよね。

で、今回読んだ作品なんですが。

スプートニクの恋人を読んで

もともと実はSFを読みたかったんです。
でも、まー新作も出たことだし、でも新作を買うほどでもないしってことで。
なんとなく「スプートニクのなんとかってあったなー」って幹事で読んだのがこの作品。

相変わらずの性描写と、さらっと関連性をもたせるディテール。
やっぱりなんのかんの言って、性描写に関しては独自のスタイルがあるんだろうなって思うわけです。
文体はスマートなんだけど、描写と言葉遣いは結構リアルなんですよね。

そのバランスが好き嫌いのポイントなんではないかな?って思ったり。

この作品は、いわゆる恋愛小説ではない。
通常よくあるようなシチュエーションでもない。

でもちょっとした日常を切り取ると、実はこういう事考えているなーって内容でした。
ま、何書いているかよくわからんですね。

さて、リハビリ終了なんで、別の作品でも読もうかな。

booksカテゴリの最新記事

Subscribe to kasitaku homepage

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です