先月から、いおぎみんなの学校という学童クラブでサイエンスを教えています。
対象は小学生4年生ぐらいまでです。
これまで全5回を終えました。学ぶことはたくさんあるんですが。
自分がやった講義の内容について、書いていこうと思います。
第一回「空気について考えよう」
実際、やることが決まってからあまり時間がなく、カリキュラムも悩んだんですが。
まずは身近なものから考えようと思い、「空気」を題材にすることにしました。
空気ひとつだけでもいろんなことを学べるのですが、相手は小学生。
あまり難しいことを言ってもしょうがないし。
でも遊んでばかりでもねーと思いつつ。
結局「でんじろう先生」とかで有名な「空気砲」を作って遊ぶことにしました。
空気は強い!
身近な空気ですが、短すぎてその存在に気づきにくいのは大人も子供も一緒です。
今回は「空気は膨らんだり縮んだりするんだよ。」って言うのと「空気は強いんだよ!」って言うことを伝えるような内容にしました。
実験の前に、みんなで模造紙の前に座ってもらい「空気ってなんだ?」という質問を投げかけてみました。
当然ながら「透明」「無臭」など、「存在を感じない」意見が沢山出てきます。
なので、できるだけ眼に見えない空気を感じてもらえるように勧めました。
空気は縮む
最初の実験は「空気は縮む」という内容です。
ペットボトルやボトル缶に熱湯を入れて、1分ぐらいおいたらすぐに中身をだして蓋をぎゅっと閉めます。
數分すると「バキッ!」って音を出してボトルがグシャグシャになります。
熱せられた空気が急激に縮むからです。
グシャ!っとなるのはいきなりの出来事なので、生徒たちはみんなびっくりしていました。
空気は強い
子供たちは少しずつ「実在する空気」を感じてきました。
そこで、次の実験として空気砲で遊ぶことにしました。実験を見ているだけだと、少し飽きてきます(苦笑)。
空気砲は段ボールで作るのですが、それぞれの子供達に、自分たちで作ってもらうことにしました。
この時ハサミ等刃物やテープなどを使うのですが、こういう時はなるべく自分たちでやらせることにしています。
ケガ等の心配もありますが、危ないことも分かってもらいたいからです。
空気砲は簡単にできます。
どれくらい飛ぶのか?について、最初は線香の煙でやろうかと思っていましたが、急遽ろうそくをたくさん立てて「どこまで飛ぶか?」を競うことにしました。スタッフにアイデアをもらい、急遽やり方を変えます。
余談ですが、こういう時にスタッフが気を利かせられるかも大事ですが、こちらがそれを受け入れることがとても重要だと思っています。子供たちは結構こういう所をみているんだなーと思うことはしばしばあります。
さて、空気砲、それぞれ好きな穴の大きさ、好きな段ボールで作って、どこまで消せるか?を競うことにしました。
途中、叩き方を変えたり、穴の大きさを変えたりなどは、ちょっとずつアドバイスをして見ます。
子供たちはちょっとしたアドバイスで、それ以上のアイデアを生み出します。
最後は、どこまで消せるか?大会をして、第一回の授業を終了しました。
第一回で気づいたことなど
サイエンス教室と聞くと「理科の実験」とかを思い出すと思います。
ま、その通りなんですが。
僕はなるべく、科学的な内容も盛り込みつつ、あいさつなどの礼儀も教えていきたいと思っています。
子供たちは、ちょっと隙があると別のことをしだしたり。
もちろんいろんなことに興味をもつことも大切です。
受け持っている授業は1時間なんですが、やはりある程度を集中して欲しいと思っています。
それはこちらの内容の充実もありますが、子供たちに対しての接し方として、「けじめをしっかり付ける」ことも重要なのかな?など思いました。
学ぶことも多く、準備も結構大変ですが、最終的には子供たちも楽しんで帰ってくれます。
どんどん面白い授業ができるようになりたいと思いました。
11月のスケジュール
- 11月14日 水について考えよう
- 11月21日 電気について考えよう
- 11月29日 音、波について考えよう