先週12月6日(木)、西川口にて開催されている「盛人大学」の「コミュニティデザイン」という講座の2時間を受け持ち、その中でワークショップをやってきました。
もともと僕自身のワークショップ歴が、公園作りのワークショップスタートなので、今回は比較的楽しく開催することができました。
講座自体は半分以上が終わっていて、そろそろ終盤戦に突入の時期らしく、「そろそろデザイン的なことを」というお話もあったので、具体例紹介などは手短に終えて、直ぐに作業にうつってもらいました。
西川口に新しい商店街をつくろう!
今回のワークショップは、そもそも杉並区で今年の初めに開催した「地域をむすぶ「商店街イベント」勉強会」の内容を紹介することで呼ばれましたので、ワークショップの内容を「西川口に新しい商店街をつくろう!」という内容にしました。
作業をする前に、この日のワークショップでやる事として、
以下の三つを定義しました。
・自分で自由に考えること
・考えたことを人に伝えること
・人の考えを聞くこと
「今日やる事はこの三つだけです。」という事で、困った時にそこに戻れるようにスタートしました。
いざ、ワークショップスタート!
今回のワークショップは、参加者の皆様とお会いするのがこの一回限りということもあり、僕自身が「大きい声で話すこと」に気をつけました。また座学が多かったとのことなので「できるだけ体と手と口を動かす」ようなプログラムにしました。
1.グループ分け
今回の講座は、西川口の方だけが参加しているわけでないので、グループ分けには気を使いました。
グループ分けはある意味アイスブレーキング的な意味合いも持たせて、各参加者の「住所」を元に、それぞれ五十音順に一列で並んでもらい、並び終わったら、「1、2、3、4、5」と順番に言ってもらい、それぞれが番号が一緒の人にグループになってもらいました。
自分の住所を話すことと、動き回るという要素が入ります。体を動かして人と話すことで、その後の話し合いへの入り方がスムーズになります。
もちろん最初は戸惑っている人が沢山おられましたが、進めて行くうちに自ら動いていただく方が多かったのがとても嬉しかったです。
2.自己紹介
各グループで自己紹介をしてもらいました。
その際に、最初に配った「自己紹介カード」を使いました。
そのカードには「なまえ」「商店街のここが好き」「ここが嫌い」を書いてもらいました。
漠然とした質問なので、迷う人もいましたが、最初に定義した「自分で自由に考える」に立ち戻ってもらうことで、「思い出」について書く人もいれば、近所の商店街の課題を書く人など、様々な意見がでました。あくまでもここまでは、次のプログラムへの練習的要素が大きいのですが、既にこの時点で盛り上がるグループもちらほらみられました。
なお、グループでのリーダーは時間の都合上、勝手に設けたルールで決めましたが、あまりリーダーとしてプレッシャーをかけないために「○○会長」と呼ぶことで和んだ空気を作るようにしました。
3.商店街の場所決め
グループ決めで住所順に並んでもらったのは、土地勘を持った人がグループに入ってもらうためなのですが、ここではそういう人たちに中心になって考えてもらいました。
4.どんな商店街にしたいかを考える
ワークショップのメイン、「自分の意見を言う」「話す」「聞く」プログラムです。
まず、各々に「こんな商店街にしたい」と考えてもらいました。考える際に、思いついたこと一つ一つを必ずポストイットに書いてもらうようにしました。で、思いついてもすぐに発表しないようにしました。
なるべく、誰かが発表している時は「ちゃんと聞く」ようにするためです。ここはプログラムとしてとても大事なところと考えています。
5.グループでまとめ
最後に出てきた意見をグルーピングしてもらい、商店街名を決めてもらいました。
6.発表
各5グループにそれぞれ発表してもらいました。
とても素晴らしかったのは、皆が同じ題材(西川口)なのに、全部が待ったく違った内容になった事です。
グループによって進み方などで早い遅いはありましたが、最終的に約80分程度の話し合いで、それぞれがカラーを出せたことは素晴らしいと思いました。
感想
実は始めての場所で一回きりのワークショップは難しい部分があります。
一回きりの場合、リカバリーがききません。
僕の場合気をつけていることは「自分が恥ずかしがらない」こと。
今回は皆様が「学ぶ」という意欲の元集まっていたので、とても助けられました。
これが実際のまちづくり、公園作りとなると「自分の立場」での意見が増えるため、まとめるのに一苦労です。
しかしながら、やはりワークショップがもつ力は偉大だなと思いました。次からの西川口のまちづくりにいかしてもらたら嬉しく思います。
今回は参加者の皆様にとても喜んでいただけたみたいで、ホッとしてます。