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「オバケとパンツとお星さま」に行ってきたよ。

オバケとパンツとお星さま

オバケとパンツとお星さま

【公式サイト】

土曜日に家族で「オバケとパンツとお星さま」という展示を、東京都現代美術館に見に行ってきた。

息子は朝からとにかく遊びたくてしょうがないって感じで。
彼にとっての遊びは「ウルトラマン」or「仮面ライダー」ごっこ。
正直両親は「ふえでぇぁlそあこ。。。」って感じで、辟易しているのは確かなんですが。。。
(夜の保育園、幼稚園児の両親の方々には「ねー!」って方も多いと思います。)

でも外に出たかったので電車内で楽しく遊びごっこ(ウルトラマン)しながら向かいました。

うちの子にとっての面白さ

展示に入る前に、「遊びたい」と駄々をこねたんですが、展示の中に入ると少し気持ちが変わったのか。
どんどん展示に進んでいきました。

気に入ったところと気に入らないところがそれぞれあるみたいなんですが。

彼にとって「親と一緒に遊べる」というのがキーワードなのかもしれません。
お化け屋敷の展示にはすごく興味を示し、軽く1時間ぐらいずっとそこで遊んでいました。
ま、彼にとってはただのかくれんぼだったのかもしれませんが。

今回の展示で良かったところ

とにかく、「ある程度」は触っても良かったり。
子供向けイベントだからかもしれませんが。色んな物を触って動かしたりできたのがいいなーと思いました。

美術館などでは、子供イベントでも「さわったらダメ」的なものが多く、がっかりします。
もちろん作者の意向などあるんだろうけどね。

子供の時からこういうのに触れるような文化が育つと、日本の美術館ももっと開かられたものになる気がするんだけどな。
(あ、海外のは、そんなにたくさん行ったことないんだけど。)

あと、写真撮影ができたのは、子供を持っている大人にとっては嬉しいでしょうね。

一眼もってガンガン撮影している人もたくさんいました。
今はあれね、お母さんたちが一眼構えているのが多いのねー。少しビックリ。

僕自身もアイデアをもらった

モナ

モナ

俺。

俺。

サイエンスや算数って、やっぱり改めて芸術とか技術とか人生とかそういうのと切り離したら駄目。
一緒に考える事で、それぞれの単位での「好き嫌い」がなくなるんだと思う。

僕は今回の子どもたちの動きを見ていて「あーなるほど」って思うこともあったし、少し今度のワークに入れてみたいなってものがありました。

今回の展示は来週まで。

 

 

タイトル オバケとパンツとお星さま―こどもが、こどもで、いられる場所
会 期 2013年6月29日(土)〜9月8日(日)
休館日 月曜日ただし7月15日(月)は開館、7月16日は休館
開館時間 10:00 〜 18:00 ただし、7月19日、26日、8月2日、9日、16日、23日、30日、9月6日(いずれも金曜日)は10:00~21:00 *入場は閉館の30分前まで *一部館内施設は通常通り18:00で終了いたします。詳細はこちら
会 場 東京都現代美術館 企画展示室1階
主 催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
助 成 公益財団法人 花王芸術・科学財団
協 賛 ホルべイン工業株式会社、株式会社遠藤照明、シヤチハタ株式会社
協 力 NECディスプレイソリューションズ株式会社、Funaoka Canvas、artdish g、株式会社ishimaru、株式会社三保谷硝子店、有限会社勝俣銘木工業、株式会社丸絋、株式会社イーストウエスト、INTELUX、グラパックジャパン株式会社、株式会社オックスプランニング、有限会社ウォールナット、株式会社DNPアートコミュニケーションズ、株式会社エルトップ、カツミ産業株式会社、株式会社オフィス松下、財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンター、株式会社フランドル、株式会社花井、株式会社AJIOKA、株式会社SHINDO、有限会社遠州ネット、細川毛織株式会社、有限会社福田織物、渡邊パイル織物株式会社、双葉レース株式会社、大染工業株式会社、日装株式会社、宮下織物株式会社、株式会社ウエマツ、河村ニット株式会社、株式会社グラン山貴、株式会社アーモンド・アイ、丸安毛糸株式会社、佐藤繊維株式会社、中伝毛織株式会社、株式会社三景、瀧定名古屋株式会社、有限会社カナーレ、有限会社フシミプランニング、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会、セーレン株式会社、有限会社久山染工、ファインテキスタイル株式会社、宮田毛織工業株式会社、株式会社カメダ、マツオインターナショナル株式会社、シャープ株式会社、東京大学、バンタンデザイン研究所、深川資料館通り商店街協同組合、江東区立元加賀小学校、江東区立深川第四中学校美術部
お問合せ 03-5245-4111(代表)/03-5777-8600(ハローダイヤル)

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おもしろ算数教室「お小遣い買い物勉強ゲーム」

先々週になりますが、いおぎみんなの学校おもしろ算数教室をやってきました。

今回は「お小遣い勉強ゲーム」!

今までのおもしろ算数教室はこちら

用意するもの

10円の商品を、20円、30円、40円、50円の商品を其々用意します。
商品数は後ほど紹介しますね。
商品って言っても実物を用意するわけではありません。
10円の商品だったらうまい棒の写真とか。
20円だったら人参とか。ま、そこに現状の市場価格との整合性はあったほうがいいかもしれませんが、今回は写真がなかったので無視しました。

あとは法律に違反しない程度に通貨を作るとリアルさは増します。

内容

所持金を使いきる条件で、買えるもの。
持つお金の量によって、いろんな買い物のパターンが有ります。
今回は時間制限のために70円までしかできませんでしたが、少しずつ所持金を増やして与えて、そのお金でどんだけの種類の商品が購入できるか、どんなパターンがあるのか、パターンがもうないか?などをみんなで考えながらやりました。

まずは一人ひとりに、「10円で買えるものを買ってきてください!」と伝えます。
みんな当たり前の様に10円の商品を買ってきます。

20円で買い物に行くと、10円の商品を2つ買う子もいれば、20円の商品を1つ買ってくる子もいます。
30円ぐらいまでは、なんとなくパターンがちゃんと別れるんですが、40円ぐらいになってくると「あれ?他にも買い方ないかな?」って質問するとみんな考え始めます。

50円ぐらいから「じゃ、みんなで手分けして買い物しよう!」ってやり始めると、みんな真剣にパターンを考え始めます。

最終的に70円までしかできませんでしたが、グループで手分けして買い物を進めて、パターンを考えて。
いつしかすごい集中力を見せてくれました。

ゲームのポイント

複数人でやるのがポイントです。最初の少ない数の時はいいですが、たくさんの数になると特に。
ワークショップ的にあーでもないこーでもないがあることで、チームで解決する楽しさが生まれると思います。
あとは商品数。特に10円の商品。
70円ので買えるパターンの時に必要な10円の商品点数は

70円全部を10円で勝った場合の必要点数 7つ
70円の内50円分を10円の商品で買った場合の必要点数 5つ
70円の内40円分を10円の商品で買った場合の必要点数 4つ(残り30円=10*4 or 10+20 or 30なので1パターン)
70円の内30円分を10円の商品で勝った場合の必要点数 3つ×2(残り40円=10*4 or 10*2+20 or 10*4 or 20+20 or 10+30 or 40)

などなど。。。
全部書くときついので書きませんが。

全商品の購入パターンを形として見せるときに、10円商品の必要数はどんどん増えて行きます。
なので、結構たくさん作っとく必要があります。

ゲームの命名者は子どもたち

実はゲーム名を考えてはいなかったのですが。
最後にみんなが口をそろえて「楽しかった!」と言ってくれたので、そこが面白かったのかを聞くと。
・買い物ゲームみたいだった
・でも勉強みたいだった
・お小遣いの使い方みたいだった
と上がってきたので、表題のゲーム名になりました。

子どもたちから「お小遣いの使い方」という言葉が出たのはとても嬉しかったです。
また機会を見て、商品の単価を変えたりしながらやってみたいと思います。

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西荻散歩SCAPEってイベントを開催したんだ。

2013年4月13日に、西荻窪を舞台に「西荻散歩SCAPE」というイベントを開催した。
開催するまでの敬意とどんなイベントか?について書いておきます。

最初は漠然と「イベントをやる」事がメインだった。

主催は僕と、友人のnaokiokadaとで「なんか今まで自分たちがやっている活動をイベントにしてみたいね。」って言う雑談からスタート。
たまたま西荻のKISS CAFEの皆様とも「なんかできませんかね?」みたいな話をしていたのでまずは話を持って行くと、快諾いだだき場所を使わせてもらうことに。

ってことで「な~んとなく」ではあるけど、まずはイベントをやる!ってことでスタート。

何ができるか?

naokiokadaは音楽を作っていて、僕は地域でまちづくりやワークショップなどをやっていて。
それを足したらいいなじゃない?ってことで、そこからアイデアを出し合う。

会場は西荻のKISSCAFEなわけだし、西荻周辺でサウンドスケープという概念を上手に表現できないかな?って言う内容だったんだけど、僕らが特にそれについてスペシャリストってわけでもなかったんで、もっと軽い感じにしようってことで名前先行的に「散歩SCAPE」って名付ける。

ここでも軽い感じで企画作り。
何事も軽い感じでスタートしている事が、後で良い転び方と反省点を生み出す。

そもそも「散歩SCAPE」って何?

街の音、街の風景、街の息づかい。まぁなんでもいい。とにかく「街」をスマホで切り取ってきて、自分たちの言葉を付け加えた映像作品をみんなで作ろう!って言うイベントを目指すことにした。

反省点

本当に「あーこれは反省だ!」ってのは実はないんだけど。
でも「改善点」も込めて上げるといくつかある。

  • 思ったより散歩って時間がかかる
    実はプログラムをいろいろ考えていたんだけど、街歩きってとっても面白くって。途中から「これはただ歩いているだけでも全然楽しい!」って感じになってきたので、どんどん時間が過ぎたという側面がある。ただ、目的は映像作品をちゃんと作る!ってことだったので、もう少しそういう風に仕向けるというか、空気を作った方が良いのかな?って思った。
  • 思ったより音を録音するのは難しい
    サウンドスケープを基に考えていたので「音」を拾ってきたかったんだけど。皆と回っていると「写真」の方が楽しいし、なかなか音を拾うのは難しいなと感じた。結局僕が一人でずっと音を録音している状態。もっと「音」にこだわってやるのも面白いかもしれないな?って思った。
  • 機材が少なすぎた
    これは単純に編集作業の話だが、各自が映像作品を作ったんだけど、最終的に5人の映像を作るのでいっぱいいっぱいだった。パソコンがもっと必要だなっていうのは今後の大きな課題。
  • 誰を相手にイベントを開催するか?
    これは参加者に言われた事。何をやりたいのか?誰を対象とするのか?。
    確かに「参加型イベント」だから、それぞれの人にとって「これをやるんだ!」っていうのが見えたほうが嬉しいのかもな?とは思った。こちらとしては「街の音と風景を各々が切り取って、それを映像作品にする」ってだけで十分だろうと思っても、参加する側は「今日のお題はパン屋さん!」とかあったほうがいいのかもしれない。

    また、レベルも違ってくる。僕的には「良い作品を作る」と言うよりは「今まであんまりやったことない方法で自分を表現する」って感覚に近かったんだけど。もしかしたらそれでは物足りないって人もいるかもしれない。そこら辺のくくりは難しい所。

後は準備が遅れたり、告知が遅れたりなど。バタバタしてしまったのは大きな反省点。いろんな人に迷惑を書けました。
この場を借りてお詫びさせて頂きます。

いい意味で裏切られた作品たち

上の作品が、最終的な成果物。

各自が取ってきた写真をパソコンに取り込み、それぞれの感性で編集してもらう。
その映像を見ながら、naokiokadaがその場で音作り。

最後の作品を一つのファイルにまとめる。
そして上映。終了。

実は僕、作品見てて少し泣けてきたんです。
作品の良さもあるけど、今日皆で歩いた道が一つの作品になってそこにある。
皆がいい笑顔で作品を見ていたのも良かったなと。

途中で用事で帰った方の写真なども作品を作れればよかったんだけど。
それはまた今度。

新しい仲間もできて、第一回目としえは「まぁまぁ成功」って言っておこう。

また西荻でやりたいし、他の沿線でもやりたいな。

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おもしろ算数教室「お買い物ゲーム」が面白かった。

ちょっと前ですが、先週の木曜日にいおぎみんなの学校で「おもしろ算数教室」をやってきました。

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この算数教室は、いつもの「サイエンス実験室」とは別で、木曜日に開かれている「能力開発ラボ」の中の一つなんです。

サイエンスと算数

 
さて、私サイエンス実験室をやっていますが、日頃からとても疑問に思っていることがあるんです。
特にサイエンス(理科)は関連性が強いんだけど、いわゆる5教科(今は5教科って言わないのかな?)って切り離して勉強してもつまんないですよね。
サイエンスやっていると、どうしても数学的な話になるんです。
で、最近は勝手に計算問題とかもさせてるんだけど、そっちのほうが子どもたちも楽しそうにやってくれるのね。

ってことで、算数教室を担当するからには「ただ計算が強くなってもしょうがない」って思ったわけです。

ってことで引き受けたんだけど、プログラムは結構考えました。

みんなの学校プレゼンツ:「お買い物ゲーム」

さて、じゃ何しようって話になって、いろいろ考えてたんだけど、結局「最初は簡単に「お買い物ゲーム」にしますか!」なんて簡単に決めちゃったんですね。

で、どんどん当日が近くなってきて、真剣に考え始めるわけです。
そしたら結構難しいって言うか。奥が深いね、お買い物ゲーム。

どこまで難しくしていいか?ゲーム性は?が難しい

「おもしろ」ってぐらいだから、面白く無いといけないってことでいろいろ考えました。
題材は八百屋さんです。

用意したのは野菜各種と、みんなの学校内通貨。数は適当。
プレイヤーは「買う人」「八百屋さん」「問屋さん(市場)」が必要と考えました。
ただ、今回は市場は難しいのと、人員及びスペースが少ないので省きました。

ルール等は以下です。
◯役割

  • 生徒=買い物をする人
  • 先生、スタッフ=八百屋

◯ルール

  • 一週間、毎日八百屋にお買い物に行くというシミュレーションゲームです。
  • 毎日決まった額のお駄賃を渡します。金額は日によって違います。
  • 毎日「これだけは絶対に買わないといけない商品」を設定します。
  • 毎日お駄賃は使いきってください。
  • 商品には標準小売価格及び仕入れ原価を設定します。(しかし生徒には教えません。)
  • 八百屋の値付けは自由ですがトータルでの原価割れはNGです。
  • 最後に買った商品を標準小売価格で計算して、最終的にその額がおおい生徒が勝ちです。
  • ただ、生徒には「とにかく商品を買ってください!と話しました。(厳密に言えば嘘なんですが。。。)
  • 裏メニューとしては、八百屋毎の売上(粗利)も計算して、スタッフ同士も競えますね。

ってことで、戦場は整った(笑)!いざ買い物へ!

やってみてわかった難しさ

今日は買い物ゲームをします!ってことで、月曜日からスタートです。
お金を渡して、いざ買い物へ!
3人のスタッフがそれぞれ好きな金額を決めています。
子どもたちはまだ最初は「値切る」という技は身につけていません。
最初に目に入った商品をどんどん買う感じ。
当然それぞれのスタッフのお店は「ボッタクリ」の店もあれば「良心的」な店もあり、ぶっちゃけ「おい、経営できているのか?」って店もあったりします。
月曜日の買い物を終えて、皆に集まってもらいます。

「さー、ちゃんと買えたかな?」
なんと、「お釣りができてしまうから買えなかった!」という子がいました。
あー、なんと真面目なこと。

火曜日の買い物をスタートする前に話します。
「お金を使い切るってことは、「安くして!」って言ってもいいんだよ。」
「お店によって値段が違うかもよ。」
子どもたちは「!!」って顔をします。
火曜日から急に「大阪のおばちゃん(想像上)」に返信です。
「安くしてよ-。」
お買い物終了です。
月曜日よりも沢山買って来ました。

水曜日ぐらいになると面白い傾向が見えてきます。
なんと「決して安い店」だから買うわけではないという状況が生まれてきます。

ここら辺で1時間が過ぎようとしていたので、木曜日のお買い物で最後にしました。

ここで問題発生。
各店舗、実は最初に均等に仕入れしてたんですが、商品がなくなってきました。
ところが、途中で勝手に市場から盗んでくる店も出てきていて、各店舗で在庫の数がまちまちになってきたのです。
急に売れる店と売れない店がはっきりして来ました。

なんたるや、たったの1時間、小学生と大人の攻防において、市場原理が働く展開にびっくり。(嬉しいびっくり!)
奥が深い買い物ゲームとなりました。

学んだこと


当初想定していたのは「生活の中での計算力」と「コミュニケーション力」だったんです。
ただ、計算力については「ねー、これとこれでいくら?」みたいな話になってなかなか自分で計算する機会がなかったですね。
反省点です。

コミュニケーション力については、想定以上の結果が出ました。
単純に値引きをするわけではなく、上にも書いたように「お客さまの質問」を親身に聞いてくれるから買ってくれるなど、子供ながらに色々考えて買ってくれました。

あとの反省点と言えば、「なんで毎日野菜ばっかりなんだ!」とか「忙しさにかまけて、店舗の売上は計算できなかった」とか。
以下に八百屋が大変な職業なのか?ってことをスタッフ側が知ることができました。

今後に向けて


今後は売り手も生徒がやったり、動やったら売れるか?をマーケティングしたり、ポイントカードなどを導入したりなど、大人も一緒に楽しめるゲームになる気がしています。

ただ、面白いのは重要ですが、「なんで?」をもっと入れる工夫も必要かも知れません。

なかなかおもしろかった買い物ゲーム。バージョンアップ版を以下の日程で開催します。

■いおぎみんなの学校 土曜スペシャル
「買い物ゲーム 90分版」(題名は仮です。。。)
3月16日 13時半~15時

皆様、大人も一緒にぜひご参加ください。
お申し込みはいおぎみんなの学校(tel:03-6765-1616)まで。

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地図と方向感覚の話

先日行われた「いおぎみんなの学校」の説明会で、子供向け(6歳以下)にちょっとしたワークショップをやってみました。

用意するもの

  • 模造紙
  • ペン

まずは最寄りの駅と線路を書きます。この時に方角は書きません。
次にそれぞれの子供に、「自分の家」がどこにあるか指さしてもらいます。

子どもたちは好き好きに指さします。
距離感とかめちゃくちゃです。

次に自分たちが今いる場所を指さしてもらいます。
これもめちゃくちゃです。方向も距離感も。

子どもたちはまだまだ方角とか距離感、比較対象って認識はあまり無いようです。

実際駅まで歩いてみる

じゃ、実際今いるところが駅から見てどこにあるのか?を確認するために、皆で駅まで歩いてみました。

歩数を数える

駅までの道すがら、まっすぐな道は皆で「何歩で歩けるか?」を数えます。
もちろん皆の歩幅は違うんですが、結構一緒に声を出しながら歩くと同じ歩数で到着するもんです。

目印を覚えておく

交差点などについたら、そこに何があるのか?など目印を覚えておきます。

交差点を2回通りすぎて駅まで到着。
歩数もバッチリ。

また同じ道を歩いて帰ります。
さっきチェックした目印以外にも気になったことを感じながら帰ります。

地図にプロット

帰ってきて、またさっきの紙を見せます。
さっきの駅と線路しか書いていない紙が以下に情報不足かが見てすぐに気づきます。

5人いたので、歩数係と目印係にわかれてもらい地図にプロットしていきます。

さっきは全然わからなかった駅からの道と方角などが一気にわかります。

案外方角とか距離感と言うのは、大人でもなかなか把握できない人が多いですが、これってもちろん「感覚」的な部分に左右されますが、数学的なアプローチで覚えることも可能です。

みんなで歩数を数えながら商店街を歩くと、周りの大人が優しい笑顔で話しかけてくれます。

外でやる実験も楽しいなって思いました。

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「楽しく疑問を持ち続けられるか?」って大事。

昨日「asobi基地がco-ba KIDS」という催しに参加してきた。

妻の知合いに誘っていただき、楽しい一時を過ごしてきた。

どんな催しか、僕なりの解釈で簡単に説明すると、「働いているお父さんお母さんが子供を連れてきて自由に遊ぶ。」ってだけ。
遊ぶ手段が、お描きだったり、なんか作ったり、勝手に楽器弾いたり。
その場所を子どもと親と、そして他の子どもと親とが自由に入り交じって遊ぶ。
そういう交流の場みたいな感じ。

僕らが到着した時には既にたくさんの子どもたちがいて、我が息子は相変わらず上手く打ち解けず。
自分が持ってきた「仮面ライダーウィザード」を出して欲しいとせがむ。

しょうがない、ってことで父としてできることを考えるわけです。

あるもので作るっていう感覚が磨かれている。

その場にはたくさんの紙とか紐とかがあったので、まずは物色。
紙コップと紙を結った紐があったので、糸電話を簡単に作って息子とに渡してみる。
大喜び、且つ近くの子が注目してくれる。
で、別の子に渡してみる。
彼らはなかなか紐を「ピン!」って張ってくれないから、聞こえるものも聞こえないんだけど(笑)。
それでも楽しんでくれる。息子と他の子がちょっとだけ繋がる。

ああいう場でお父さんがすぐに何か作れるって言うのは結構大事かなって思うんだけど、今回僕がササッと作れたのは最近作ったからって言うのと、いつも「これで何が作れるかな?」って考えているからなんだと思う。もちろんいつもキーホルダーにナイフとハサミを持っているお父さんなんてあまりいないだろうけど。(ミーは危険人物ではないですよ。)

その後、一本紐を追加して三股の糸電話にして子供に渡してみたり。
そんなことで結構みんなが喜んでくれたり。
(本当は3本の糸電話でちゃんと聞こえるか?を自分が確かめたかったからなんだけど。)

ついでに落ちている段ボールで空気砲とかを作ったら、どっかの子が喜んでずっと遊んでくれてたり。
カスタマイズして首からかけてあげられるようにしたら、その子は結局最後までずっと大人にめがけて空気砲を発射してました。いいことだと思います。

不思議に思ってもらえるのが嬉しい

子供が喜んでくれるってやっぱり嬉しいしいんだけど、何より嬉しいのは「不思議に思ってくれる」こと。
糸電話も「あー、なんか聞こえるー!なんでー?!」とか、空気砲も「えー、何入れてるのー?ねーなんでー??」とか。
だからそういう時は半分ウソついたりします。
「おっちゃんがええもん入れといたったで。」
空気砲の中を一生懸命見る子供たち。

多分原理を話してもいいんだろうけど、ぶっちゃけ僕も原理なんてちゃんと話せないし。
僕自身も「でも、これってなんでこうなるの?」みたいなことを考えるチャンスをもらっているってことに気づきます。自分自身も勉強しないといけないって気になる。

人に教えるとか、情報を与えるって言うのの一番いい所はそこではないかな?って思います。

「不思議だなー」に年齢は関係ないよ

昨日の話ではないんですが。
我が家の話です。

僕は通常息子のお風呂当番なんだけど。
お風呂では結構いろいろ遊べます。

例えば使用済みケチャップ容器で水鉄砲をしたり、シャボン玉作ったり、ちょっとマニアックだと表面張力を二人で眺めたり。

今年4歳の息子ですが、十分楽しんでくれます。
水鉄砲などは、父さんが上手にできるのに自分は上手くできないってことに気づいていて、「どうしたら上手に飛ばせるんだろう?」って感じで、ずっとやってます。

ま、結局まず大事なのは、こちらが意図しようがしまいが「これってなんでだろう?」って思うことなのかなと。

そして、それは別に大人子供関係なく、いくつになってもそういう気持ちを持てるか?ってことなのかな?って思います。

僕は毎週そういう「考える」機会を得ているのが幸せです。

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物語り風に考ると良いよ

ちょっと大事なんじゃないかな?って思った話。

先日インプロの演劇について書いたんだけど、その事が頭の中にちょっと残っていて、なんであれがいいと思ったのか?を考えていたんだけど。

例えばプレゼンテーションする場面であるとか。まプレゼンじゃなくても良い、息子と過ごす時でも良い。

目の前の事についての説明って大抵面白くないし、意味が伝わりづらかったりするわけで、そういう時って「まずはこれってすっげ楽しいことにつながるんだよね」って事を説明した方が良いわけで。

で、その楽しいことを語るのはできても、目の前の事をちゃんとつなげて話せるかって話。結局物語を作れるかってこと。
物語をつくることで、良いことばかりじゃなく懸念される事柄も同時に思いつく。
そうすると、当然打開策を考えるわけで。
そこらへんまで考えた内容だと、やっと人に伝わるし人が乗ってくる。

物語を時間をかけて考えることも大事なんだけど、すぐに考えられる能力って大事なんじゃないかな。それってやっぱり鍛えるしかなくて、常々考えていることが重要なわけ。

得意不得意はあるかもしれないけど、演劇を通して学ぶ(鍛える?身につけるる?)ってのも良いかも。

って話。

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いおぎみんなの学校 「塩水大作戦」

昨日はいおぎみんなの学校でやっているサイエンス実験室。
昨日は来年小学生のお子さんも参加して頂きました。

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当初は「電池を作る」だったのですが、もしかしたらちょっとむずかしいかな?と思いました。簡単に言うと成功確率が低いと言うか。
難しいんです。
なので急遽「塩水大作戦」を行うことにしました。
内容は「ゆで卵って水に浮く?浮かない?」

準備するもの

  • ビーカー
  • ゆでたまご
  • 計り

ゆでたまご浮くかな?

集まった生徒たちにまずは質問してみました。
「ゆでたまご、水に浮くと思う人?」
「はーい」「いや、浮かないって」「浮かないかなー。」・・・・。

まー、いろんな意見がでます。勝手に出させます。子どもたちは自分たちで勝手に浮く理由とか浮かない理由とかを言い始めます。
とにかく勝手に言わせます。

とは言いつつ時間もあるので、一定時間がたったら、最終ジャッジメントを迫ります。
「じゃー、浮く。」(じゃーってなんだよ、おい。)←なんて言いません。

それぞれ「浮く」と答えた子どもたちには真水の入ったビーカー、浮かないといった子どもたちには塩水の入ったビーカーを渡します。

せーので入れてみよう!ってことで入れてみますが、それぞれ自分の答えとは反対の結果にズッコケてくれました。
(昨日の生徒はみんなズッコケ方が上手でした。)
僕も一緒にとりあえずズッコケてみつつ、答えをざくっとバラします。

こっちは塩水だよー。こっちは真水だよ。

再度ズッコケてくれましたが、その時は大人として無視です。

とりあえず塩水のお話するよーってことでスタート!この時みんなの顔は笑顔です。

塩水ってどうやってしらべるの?

ここでまずは皆に聞いてみます。

どっやったら塩水ってわかるの?

子どもたちはあーでもないこーでもないことをどんどん言い出します。
「知らねーよー」とか。
そういう時は「しらねーよーじゃねーよー」と言ってあげます。

ま、とは言いつつも子どもたちも一生懸命考え出します。
「卵浮いたら塩水じゃね?」「舐めてみれば良いじゃん。」「匂いじゃね?」「ほら泡がたってる方だって。」「量が多いほうじゃない?」
ふむふむ。おっさん(僕ね)はふふーんって言いながら聞くだけです。

この時子どもたちには思ったことは全部模造紙に書いてもらいます。
途中質問してくる子供もいるんですが、簡単には答えません。
「紙に書いといてー。」で済ませます。

さて、いろいろ答えが出たかな?って思って見てみても、実はあまり出ません。
だって塩水か真水かって、そんなに見た目も変わりませんしね。

でも良いんです。いろいろ考えてもらったらok。
それぞれ発表してもらいます。

ちょっと別の実験

ここでちょっとだけ面白い実験をします。
塩水を石鹸水にいれてみます。そしたらある変化が起こります。
わかんない人は試してみてください

子どもたちはたったこれだけの事で、大騒ぎ。

次は俺!次は俺!の大合唱です。
やりたいだけやらせます。そしたら飽きますw。

あ、ちょっと話それますが。
僕が気をつけていることとして、混ぜるとか卵を入れるとか、作業は極力子どもたちにさせます。

当たり前だけど、水に塩が混ざっているから塩水なんだよって事をわかってもらいつつ、塩が反応するんだよってことを適当に、感覚的に感じてもらいます。

塩水を調べる方法は色々あるんだってことに気づくまで行ったら最高ですが、そこまでいかなくてもokです。

卵が浮くから塩水なの??

さて、最初の問題に戻って。
塩水を調べるのに「卵が浮けば塩水だ!」って話がありました。
先生、ちょっと疑問に感じたんで聞いてみます。

「塩水って何?」
「水に塩が入ったら塩水。」
案外まっとうな答えが帰って来ました。

「じゃさ、塩水作ってゆで卵浮くのか試してみようよ!」
ここで塩を入れる係とか、卵を入れてみるかかりとか、塩を溶かす係とか決めます。
じゃんけんで決めます。

僕はもう一回質問します。
「塩どんだけ入れたら塩水なのかな?」
「しょっぱかったらー。」
なるほど。重要です、その感性。

「じゃ、少しだけ塩いれた水は塩水じゃないの?」
「わからーん。」
正直ですね。子供。面倒な質問だと思ったんでしょうね。

ってことで塩水を作っていきます。
その前にまずは塩の重さ当てクイズをしてみます。
塩(開封済み)を持ってもらい、どれくらいの重さかを当てるクイズです。
みんなあーだこーだ言っています。
僕も先生として「これは270グラムかな」なんて言いながらクイズに参加してみたんですが、一番外れていました。

塩の全体量を体感してもらい、次に「どれくらいの量を水に入れるか?」を話し合ってもらいました。
別に根拠は要らないんだけど、なんとなくみんなで話し合ってもらいました。
水の量が400gだったので、いきなり「140g!」なんて言わないようには操作をしましたが。
(言わせても良かったかな?って後で思いますが。)

で、結局最初に10g、その後22g。
ゆで卵はまだ浮きません。
水を舐めてもらいます。
「しょっぱくない」って言ってます。

次に8g追加しました。
ゆで卵を入れてみます。

浮きました。
水を舐めてみて「うーん。」

って所でお時間。

最後に立って「ありがとうございました。」で終了。
それぞれ楽しんでもらえたみたいでした。

ただ、最後に「電池つくらなかったねー」と言われてしまいましたが。。。

そして課題も残る。

さて、今回の塩水の実験。
質量の話であるとか、科学反応の話が内包されています。
毎回難しいですが、悩むのはどこまで教えるべきか。
いや、どこまで教えられるか?の方が正しいかな。

今のところ僕の考えでは「なんでそうなるの?」って言葉が出てくるようにするのが第一なのかな?って思っています。

サイエンス実験室、次回は一応「空気のパワーを感じよう」(今回のように急に内容を変えることもあります。)

2月のスケジュール

  • 2月20日 サイエンス実験室「空気のパワーを感じよう!」
  • 2月27日 サイエンス実験室「温度計をつくってみよう!」

いおぎみんなの学校 サイエンス実験室
毎週水曜日 16時~17時まで
小学校4年生ぐらいまでを対象に、みんなで一緒にやる面白い実験を通して「科学」に興味を持ってもらうとともに、「考える力」と「一緒にやる楽しさ」そして「礼儀」を感じてもらえるようなプログラムで開催しています。
いおぎみんなの学校

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即興実験学校の「冬の劇場公演」を見てきた

友人がインプロ劇をやっているのは知ったんだけど、見る機会が無かったんだけど。
今回見に行ってきました。
即興実験学校(http://improlabo.org/)の冬の劇場公演。

インプロビゼーション=即興って意味なのかな?

音楽的には、勝手な想像だけどJAZZとかはある程度即興だろうし、ロックミュージシャンでもインプロっぽい人たちはたくさんいる。福岡の「」とかはむっちゃインプロでしょう。ま、音楽ではある程度馴染みがある。

演劇のインプロの前に、そもそも演劇自体にあまり馴染みが無いから、その違いはわからない。

ま、そんな前提で見に行ったんだけど。

結論から言うと、「おもしろかった」の一言。

この面白いは「すべてのインプロが面白い」って意味ではない。
特に今回の劇が面白かったってこと。

明らかに演者にレベルの差(経験値的?演じる力?)があったように見受けられた。
一人ひとりに差があるんだけど、それぞれが「あー、下手くそだな」とか言う感じは受けない。
いやむしろ、その差があるからこそ、とてもおもしろい劇になっているところが、こちらが嬉しくなるくらいな感じだった。

もらった即興実験学校のチラシに、「がんばらない」「ムリしない」みたいなことが書いてあったんだけど。
あー、なるほど。きばってないなって感じの劇。

インプロだから、当然それぞれのセリフはその場で考えているんだろう。
いきなりそんなフリする?みたいな場面もあったし、ああ、さっきと辻褄合わないじゃん!ってところもあった。
で、それが別に客にとってマイナスに働かないところがとても良いと思ったわけ。

もちろん何回も練習して、ひとつも間違いなく、完璧な演技、完璧な演出の上になりたつ劇もキット面白いだろうけど、僕にとって今回のインプロの劇は正直「ハマった」。

失敗が必要なステージなのか?

なんて言うんだろう。
ある意味ステージに立つって言うのは「矢面にたつ」事に等しくて。
失敗が許されないところってのが常識なんだろうけど。

今回の劇に関してはむしろそこが許される、そこがあって然りってところが面白い理由なんだと思った。

もちろん、演者みんながそれで良いと思っているわけではないでしょう。
もっと高みに登りたい人もいるだろうし。
実際、友人含めて、数人は「あー、感情が入っていてグッと来るわ-。」って思ったし。

さて、だからといって失敗がいいわけではないんだろう。いや、ここでは失敗と書いたけど、それも演出として見るのがいいのかな?

人がとっさに物事を考えるときに、頭の回路を高速回転させて出してしまった内容に間違いはないって感じ。

間違いがない世界を想像力ひとつでどんどん作り出していく世界。
実生活でとても足りていない部分が凝縮されている気がした。

自分もやってみたいって気持ちになる。

多分僕だけではないだろう。
見に来ていた人は「あー、俺なら絶対次にこういう動きする!(こういうセリフ言う!)」って思いながら見ていたに違いない。

そう、絶対にそれぞれの想像力が膨らむ公演だったと思う。

じゃ、いざステージに立つとなると、そこはまたなんか知らないハードルがあるんだろうな。

もらったチラシに書いてあった「必要なのは思い切って飛び込むほんのちょっとの勇気だけ」ってフレーズ。
これは実は今回の演劇だけではなくて、いろんなことに対して言えること。

今回の公演は、きっと「ちょっと飛び込んでみようかな」って思わせるには十分だった。

今度飛び込んでみる。

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「Formal×Informal Learning ワークショップで何ができるNOか?」に参加してきた。

Formal×Informal Learning
ワークショップで何ができるNOか?

「アート・多文化・伝統・身体・メディアを活用する表現と協同の創発的な学びの場の開発」
総括・公開コロキウム

こんな募集要項募集要項裏

10日、11日と、上記のイベントに参加してきた。
真剣にワークショップなり、アートの中でのワークショップをやっている人たちの話を聞いてみたくて参加してきた。

登壇者はそれぞれが楽しい話を聞かせてくれた。もちろんよくわかんない話をする人もいた。
(よくわかんないと言うよりは、時間が長くて眠くなるタイミングがあったからかもしれないけど。座学って辛いね。)

学びの場におけるワークショップってお題があったから、当然ながら学校教育とワークショップという視点の話が多かった。
学校教育=Formal、それ以外の学びの場=Informalって感じ。

以下ははイベント全体を受けて、特に記述しない限り、どの人が話してたってことではなくて僕の感想。

ワークショップのあり方

学校教育の限界、しいては現在の社会システムの限界みたいな話をワークショップでどうにかなる?みたいな内容がメインだだったんだけど、一番おもしろかったのは、東大の准教授、中原さんの「企業におけるワークショップ疲れ」の話。ブログはこちら
ま、表向きワークショップに批判的に見えるけど、実際は前向きな話だった。
僕なりにまとめると、ワークショップのアーリーアダプターにとっては、ワークショップって聞いただけで辟易するよ。なんでって、やること決まってるし。
ってことで、今後ワークショップをもう一個新しいものにバージョンアップさせる、そういう前向きな姿勢で頑張りましょみたいな内容だった。

実際、いろんな会合で猫も杓子もワークショップ状態なんだけど、その中身は薄っぺらというか。
ワークショップインフレを感じることが多々あるのが現状。

僕なりに大事なのは、もちろんポストイットに書いて、KJ法でとかもあるかもしれないけど、目的に対して何をするか?を周到に準備する、そして徹底的にシュミレーションする。
ここをおざなりにしている、甘く見ている人が多いのが残念。
それでいて、本番は想定からずれていっても対応する能力があるファシリテーターが進めることが重要。

それは次に話す「専門家」の話につながるんだけど、ま、それはここでは置いといて。
ワークショップって言葉を使うことが悪いんじゃないし、話し合いは大事なんだけど、結局色んな意味で「成果を出す」ワークショップを作り出していかないといけないわけ。
ま、じゃその「成果」って何?って話にはなるんだろうけどそれは割愛。
少なくとも今後「1回きり」のワークショップってのはありえないんじゃないかな?ってのが僕が思ったこと。

必要なのは「専門家」としての人材

今回のコロキウム(実はこの言葉初めて聞いた。)でよく聞いた言葉が「オルタナティブ(alternative)」。
辞書で調べるといくつか意味があるけど、今回の使われ方としては「代替えの」ってのがしっくり来るのかな?

学校教育が担ってきたものでは足りないんだけど、そこでアート的な事、すなわち「一般的にマイノリティと思われている。(実際マイノリティ?)」ことを学校で教えるのは現在の社会システムの観点から矛盾するから、どっか外で学んだほうがいいよ!(どっか外で学ぶしかないんじゃね?)みたいな話だった。
学校に対するどっかがオルタナティブって話ね。

一般的にマイノリティとされることが教育には大事って話なんだろうけど、ここでそれを教える人、ないしはそれを教えることを開催する人は「アマチュア」であり「専門家」である必要があるのかなと。
アマチュアがもつ「型にはまらなさ」が重要って話はわかりやすいんだろうけど、ここで言う「専門家」ってのが重要で、その人は「物事を俯瞰的して、それを全体に反映させること」の専門家であるということ。
それぞれの専門家はいるが、全体を俯瞰する能力っていうのは思ったより皆が持てない能力なわけで。
もしかしたら、それこそ「学校教育の弊害」なのかもしれないけど。(根拠なし!)。

内容が伴っているかは別として、自分の意見を一生懸命いうことが出来る人はなんとなく育ったんだろうけど。違ったベクトルを一つの力にしていく能力を持った人はなかなかいない。
そういう人を生み出すのが今後のワークショップ界にとって重要なことなんだと思うし、それを体系的にやろうとしているのが、今の「ワークショップを学ぶ」動きなんだってのは今回わかった。

自分を振り返ってみる、今後を考えてみる

僕が最初に関わったワークショップってのは、公園の設計なんだけど。
実は今までやってきたワークショップの中で一番刺激的だったのはこれ

足掛け5年、計20回のワークショップで公園を作り上げたのはやっぱり楽しかった。
苦労も当然あったんだけど、プロセスとしても良かったし、結果地域に愛される公園ができたこと=「結果」が伴ったのが嬉しかったんだと思う。

もちろんこの規模のワークショップをするには費用の問題などあるだろうけど、規模の話ではない。
やはり結果を導くワークショップがやって行きたいってのが強く思ったこと。アマチュアが持っている「当たり前」をもっと反映させたものを作り出したい。

反社会的でありたいわけではないけど、社会がもっと人が自由にできる所であってしかるべきだと思うし、それに向けてワークショップってやっぱり力を持っていると思っている。

じゃ何するか?ってことなんだけど。やっぱりファシリテーターとして頑張って行きたいし、もっと素敵なワークショップを開催して行きたい。

よくファシリテーターは意見を持ったらダメとかいう人いるけど、それは絶対にありえない。
たくさんのベクトルから時には意見を切り捨ててでも一方向に進めるべき時があると思っている。(毎回それをやれって話しではないけど。)
だから、それに対しての準備をいつも考えながら過ごすべきかなと。

ま、修道者的な話になったけど、好きでやっている人は実は何の鍛錬でもないんだよね。
こうやって考えをたまにまとめてみる機会を与えてくれたんで、今回のイベントには感謝。

登壇者のみなさま、そして参加された皆様、ありがとうございました。
(誰が読むんだろうって話はあるけど。)

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