【読了】現代の秘境は人間の”こころ”だ

NHKでやっている爆笑問題の番組の本だと思う。

なんとなく簡単に中沢新一読みたいなーって思って手にとった一冊。

大田は中沢新一が好きで、中沢新一は大田が好きなんだなと

このシリーズ何冊か読んで見たんだけど。
結構大田が、対談相手に突っかかるというか、少し相手を引き出すつもりかもしれないけど。
あまり相手を肯定しない感じで進んでいくんですね。
特に人文学とか哲学とかにおいては。ってのが僕が思ってる大田スタンスなんだけど。

中沢新一に関しては、共著があるぐらいだからか、どちらかと言うと聞き手に回っている感があって面白かったですね。

読んで思ったこと

爆笑問題のスタンスはいいとして、中沢新一が何をやろうとしているか?(ま、この本2007年の本なんだけど)がわかりやすく書かれているんだろうなと。
実際僕も、この人何やっている人なんだろう?って思ってたんですよね。正直。
一応チベットのモーツァルト とか読んでみたけど、実はスッキリしなかったんだよね。
でも、この本読んでなんとなくわかった気になった。
そんでもって、今後もなんとなくしかわからんだろうし、別にわからなくてもいいやって思った。
ただ、読んだら心動かされるからそれで良いかなって感じ。

宗教とか芸術とか哲学とか。人が作ってきたものは答えがないんだけど、きっとある程度皆がいいって思う組み合わせだとか、落とし所っていうか、まーそういうのがあるんだと思って、それを見つけることをしているんだってのが僕の解釈。

入門書的な読み方でいいんじゃないかな?と思います。

2つ気になった。

あ、気になったってのは、悪い意味じゃなくて。
アースダイバー
」と「ダウンズタウンプロジェクト」。
アースダイバーは、東京という街が縄文時代からもつ土地のパワーをそのまま引き継いでいるんだよって考え方。根拠はよくわからんけど。ま、ファンタジーでも良い、そういう考え方が有ることが面白いなと。

もう一つのダウンズタウンは、ダウン症の子どもたちの芸術村をつくろうというプロジェクト。
ダウン症の人たちって争いが嫌いなんだそうです。もちろん怒りがないわけではないらしいんだけど。
うまく説明できないからちょっと引用。

アトリエ・エレマン・プレザンは、ダウン症の人々の世界のとらえ方や感じ方を、ひとつの独自な価値をもつ「人類の思考」の一形態としてとらえ、「絵を描く」行為をとおして表現されたその思考に、未来への希望と可能性をみいだす活動をつづけてきました。アトリエ・エレマン・プレザンの活動をつき動かしてきた理念は、多くの点で芸術人類学研究所の抱いている理念と、驚くほどに深い共通性をしめしています。 

街(土地?)持っている力、人が持っている力。求めるべきもの、求めなくていいもの。
そもそもが持っている力、それぞれが持つ力。良いと思っていることと悪いと思っていることが変わってくる時代も来るかも。
そんなことを思いながら読んでみました。

たまにはこういう本も。

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