おもしろ算数教室、学習塾とはちょっと違った「つるかめ算」

さて、これまた既に先週の話になってしまいましたが。
いおぎみんなの学校で、おもしろ算数教室をやってきました。

今までのおもしろ算数教室はこちら

ちなみに算数教室の時はなるべくClashのTシャツを着ることにしています。

今回はちょっと算数っぽく「つるかめ算」。

つるかめ算知ってますか?
多分ある程度の歳を取ったら「そんなのは連立方程式でとけば良いんだよ。」って言われそうですが。

大体したのような問題が出されます。

つるの足が2本です。亀の足が4本です。
つると亀は全部で12匹いました。
足は全部で48本です。

さて、つると亀はそれぞれ何匹でしょう?

ふふふ、いい大人でも「ああ、はいはい、面倒です」って終わりそうなこの問題。
少しの工夫で、大盛り上がりでした。

用意したもの

つるとかめって言われても小学生(それも今回は1年生ばかりだった!)ので、アイスを例えにしてみました。
ガリガリ君の画像をちょっとアレンジしたりして「カリカリくん」ってのを作って。

2個入りと4個入り、それぞれを表現した紙を作りました。

カリカリくん2個入り

カリカリくん2個入り

カリカリくん4個入り

カリカリくん4個入り

問題の数が多くなった時のために16個が入るような紙も用意しました。
後からこの紙が、想定していない活躍をしたんですが。

16マスの用紙

16マスの用紙

まず始めは、ただの買い物ゲーム

最初からツルカメ算とか難しすぎるだろ!と、僕が勝手に思っていたので、次のようなゲームから始めました。

1.まずは全部で10本 好きなアイスを買ってきてください。
各々が好きなアイスを10本とってきます。
いろんな2箱入りを5個持ってくる個もいれば4箱入りを2つ、2箱入りを1つもってくる子も。
それぞれが好きなだけ10個のアイスを持ってきた結果をホワイトボードに書いてみました。

そして、ここで「買ってきたアイスの本数と箱の数が違うよねー」って気づいてもらいます。
みんな、最初は「ほえー」って顔をしています。

2.全部でアイスを20本買ってきてください。但し2個入り(青)は絶対に4箱だけ買ってきてください。
次に条件をつけてみます。
20個程度なので、みんな一生懸命数えて「青4箱、オレンジ3箱」を持ってきます。
だんだん慣れて来ました。

3.全部でアイスを20本買ってきてください。但し、8箱買ってきてください。
ココらへんになってくると、少しずつ子どもたちに差が出てきます。
コツを掴んで来る子もいれば、なかなか揃えられない子も。

アイスの数と箱の数がだんだんごっちゃになってくるんでしょうね。

ここで「つるかめ算」の説明

みんなに集まってもらい、設問3の簡単な説明をします。

・8個買ってこないといけないところに注目。
・2個入りのアイスをとりあえず8個かってみる。

表1

から

表2

・全部の数を数えたら16個しか買えない

・4つ足りない

・足りないところにオレンジ(4個入りをおいてみる)
表3

・オレンジをおいてみた場所の下の青もオレンジに変えてみる。
表4

って感じ。

この方式でやれば「6個入りのみかんと8個入りのりんご、全部で76個、12箱、それぞれ何個ずつ?」とかいう計算も

(全体の数ー(小さい数×全体の箱数))÷(大きい数ー小さい数)=大きい数の箱数
全体の箱数ー大きい数の箱数=小さい数の箱数ってのが計算できるんですね。

ま、こうやって書くと余計難しく見えるけど。
(76−(6×12))÷(8−6)=2
12−212−2=10

で、みかん10箱とりんご2箱となるわけです。

最後の設問

絵で説明することで「あーなるほど」ってなったので、最後の設問として以下の問題を出しました。

5.最後、全部で80本買ってきてください。但し25箱きっかり買ってきてください。
2グループになってやりました。

みんな「うえー!!」ってなります。
だって小学校1年生ですもんね。

でも、みんないろんな方法で答えを出そうと頑張ります。
勿論?さっき説明した方法は誰も使ってくれません(苦笑・・・)。

ただ、おもしろい回答方法をしたグループがありました。

とりあえず80個入る用紙を用意して、そこに片っ端からアイスを詰め込む。
最後の箱の数を数えて、足りないから調整する。

僕、実は全然想定していなかったんだけど、この方法ちょっと素敵だなって思いました。
最後25個まではいかなかったものの、頭をつかい、自分たちの方法で問題を解決しようとする姿がとても嬉しくなりました。

思ったこと

僕がやっている算数教室は、実は小学校で習っていることよりも少し上の事をやっています。
ただ、子どもたちは「算数」が好きかどうかはわからないけど、「数字」は結構好きなんだなーって言うのを強く感じます。

うまくチーム戦にしたりして、解決方法を楽しく考えるような算数教室を続けて行きたなと思いました。

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