カテゴリー別アーカイブ: おもしろ算数教室

おもしろ算数教室、算数の得意不得意ではない部分で解く問題



10月10日は、おもしろ算数教室をやってきました。

問題

答

この日は珍しく、ちゃんと算数をやったんですが。
上の写真は最後にやった問題です。

マスが8個あり、そこに1から8までの数字を入れていくって問題です。
小学生にどこまで論理的に考えられるか?は別にして、今回大事なのは、何回もトライすることだと思いました。

実は一つ気づいたことがありました。

クラスにいつも面倒くさそうな子がいるんです。
で、僕はてっきり算数きらいなのかな?って思ってみてたんですが。

今回、みんなに紙で渡した問題を解いてもらったんですが、実はその子はダントツ早いんですね。
実はどちらかというと算数が得意だったんです。

ただ、最後の問題はさすがに難しく。
そうなると急に嫌気がさすんですよね。

なんか気持ちがよくわかるっていうか。

意外とみんな算数は好きみたいです。嫌いと言いつつ楽しそうに解いています。

ただ、そこには当然、できるできないの差が出てきます。

なるだけ子供たちがグループで考えられるような、協力して解けるような問題を作っていけたら言いなと思いました。

今回は僕にとって学ぶことが多い算数教室でした。

いおぎみんなの学校
http://minna-gakkou.jp
おもしろ算数教室は、月に一回どこかの木曜日で開催です。

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おもしろ算数教室で確率の実験

9月12日にいおぎみんなの学校で、おもしろ算数教室をやってきました。

方法

やったことは簡単です。
コインをお椀の中に延々と投げ続けます。

表と裏。どっちがたくさん出る?って感じです。

最初は1枚ずつ投げていたんですが、だんだん2枚ずつ、3枚ずつなど増やしていき、最後は8枚一気に投げてみました。

結果は100回投げてこんな感じ

コイン 表裏確率
回数 表 確率 裏 確率
10回 20% 80%
20回 40% 60%
30回 43% 57%
40回 48% 53%
50回 44% 56%
60回 45% 55%
70回 41% 59%
80回 44% 56%
90回 47% 53%
100回 47% 53%

 

とまぁ、結果はだんだん50%に近づいていくんだよって話です。
最初は裏が優勢だったんですが、だんだん均衡状態が続き、ついに172回目にはお互いが50%になりました。

算数教室の難しさを痛感

最初はゲームとして考えたんですが、少し難しかったみたいです。
デザイン不足でした。

こんなデザインでやってみました。

・コインを50回投げる
・表、裏のです比率でレートを付ける。
 上の50%で行くと(裏が出る確率56%)/(表が出る確率44%)=1.27
・表裏の出るのを予想する。
・予想であたった人が点数を加算していく。
・10回毎のレートを変えていく

最近僕個人がゲーム理論の本を読んでいたので、『これは楽しい!』って思いましたが、小学校低学年には難しすぎました。
なので、途中から予想だけを行いました。

しかし、簡単にしても難しい面が出てきました。

楽しむ子、楽しめない子

ゲーム自体はとてもシンプルでコインを投げて表裏を予想して、どんどん同じ数になっていくという内容だったんですが。
集中している子は、最後までずっと本気なんですが、途中から参加しない子、参加できなくなる子が出てきました。

言い換えると楽しめる子、楽しめない子。

どっちが正しい訳ではないと思います。僕のデザイン不足も当然あります。
ただ、気をつけないといけないのは、こういう時の「あー、つまんない」体験が「算数嫌い」につながってはいけないなと。

楽しんでいた子は自称「算数が好き」な子が多かった様に見えました。

例えば今回は「表裏」だったけど、サイコロで試してみたり、もっと体を動かす要素を入れるなどして改良していきたいなと思いました。

やっぱり伝えたいこと

算数って絶対的に楽しいんですよね。
あと、嫌い嫌いと言っている人でも、生活には密着している。

だからこそ、算数的な物事の考え方を身に付けるととても楽しくなると思っています。

今回は難しかったですが、次回のリベンジに今から燃えています。

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「オバケとパンツとお星さま」に行ってきたよ。

オバケとパンツとお星さま

オバケとパンツとお星さま

【公式サイト】

土曜日に家族で「オバケとパンツとお星さま」という展示を、東京都現代美術館に見に行ってきた。

息子は朝からとにかく遊びたくてしょうがないって感じで。
彼にとっての遊びは「ウルトラマン」or「仮面ライダー」ごっこ。
正直両親は「ふえでぇぁlそあこ。。。」って感じで、辟易しているのは確かなんですが。。。
(夜の保育園、幼稚園児の両親の方々には「ねー!」って方も多いと思います。)

でも外に出たかったので電車内で楽しく遊びごっこ(ウルトラマン)しながら向かいました。

うちの子にとっての面白さ

展示に入る前に、「遊びたい」と駄々をこねたんですが、展示の中に入ると少し気持ちが変わったのか。
どんどん展示に進んでいきました。

気に入ったところと気に入らないところがそれぞれあるみたいなんですが。

彼にとって「親と一緒に遊べる」というのがキーワードなのかもしれません。
お化け屋敷の展示にはすごく興味を示し、軽く1時間ぐらいずっとそこで遊んでいました。
ま、彼にとってはただのかくれんぼだったのかもしれませんが。

今回の展示で良かったところ

とにかく、「ある程度」は触っても良かったり。
子供向けイベントだからかもしれませんが。色んな物を触って動かしたりできたのがいいなーと思いました。

美術館などでは、子供イベントでも「さわったらダメ」的なものが多く、がっかりします。
もちろん作者の意向などあるんだろうけどね。

子供の時からこういうのに触れるような文化が育つと、日本の美術館ももっと開かられたものになる気がするんだけどな。
(あ、海外のは、そんなにたくさん行ったことないんだけど。)

あと、写真撮影ができたのは、子供を持っている大人にとっては嬉しいでしょうね。

一眼もってガンガン撮影している人もたくさんいました。
今はあれね、お母さんたちが一眼構えているのが多いのねー。少しビックリ。

僕自身もアイデアをもらった

モナ

モナ

俺。

俺。

サイエンスや算数って、やっぱり改めて芸術とか技術とか人生とかそういうのと切り離したら駄目。
一緒に考える事で、それぞれの単位での「好き嫌い」がなくなるんだと思う。

僕は今回の子どもたちの動きを見ていて「あーなるほど」って思うこともあったし、少し今度のワークに入れてみたいなってものがありました。

今回の展示は来週まで。

 

 

タイトル オバケとパンツとお星さま―こどもが、こどもで、いられる場所
会 期 2013年6月29日(土)〜9月8日(日)
休館日 月曜日ただし7月15日(月)は開館、7月16日は休館
開館時間 10:00 〜 18:00 ただし、7月19日、26日、8月2日、9日、16日、23日、30日、9月6日(いずれも金曜日)は10:00~21:00 *入場は閉館の30分前まで *一部館内施設は通常通り18:00で終了いたします。詳細はこちら
会 場 東京都現代美術館 企画展示室1階
主 催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
助 成 公益財団法人 花王芸術・科学財団
協 賛 ホルべイン工業株式会社、株式会社遠藤照明、シヤチハタ株式会社
協 力 NECディスプレイソリューションズ株式会社、Funaoka Canvas、artdish g、株式会社ishimaru、株式会社三保谷硝子店、有限会社勝俣銘木工業、株式会社丸絋、株式会社イーストウエスト、INTELUX、グラパックジャパン株式会社、株式会社オックスプランニング、有限会社ウォールナット、株式会社DNPアートコミュニケーションズ、株式会社エルトップ、カツミ産業株式会社、株式会社オフィス松下、財団法人一宮地場産業ファッションデザインセンター、株式会社フランドル、株式会社花井、株式会社AJIOKA、株式会社SHINDO、有限会社遠州ネット、細川毛織株式会社、有限会社福田織物、渡邊パイル織物株式会社、双葉レース株式会社、大染工業株式会社、日装株式会社、宮下織物株式会社、株式会社ウエマツ、河村ニット株式会社、株式会社グラン山貴、株式会社アーモンド・アイ、丸安毛糸株式会社、佐藤繊維株式会社、中伝毛織株式会社、株式会社三景、瀧定名古屋株式会社、有限会社カナーレ、有限会社フシミプランニング、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会、セーレン株式会社、有限会社久山染工、ファインテキスタイル株式会社、宮田毛織工業株式会社、株式会社カメダ、マツオインターナショナル株式会社、シャープ株式会社、東京大学、バンタンデザイン研究所、深川資料館通り商店街協同組合、江東区立元加賀小学校、江東区立深川第四中学校美術部
お問合せ 03-5245-4111(代表)/03-5777-8600(ハローダイヤル)

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おもしろ算数教室「お小遣い買い物勉強ゲーム」

先々週になりますが、いおぎみんなの学校おもしろ算数教室をやってきました。

今回は「お小遣い勉強ゲーム」!

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用意するもの

10円の商品を、20円、30円、40円、50円の商品を其々用意します。
商品数は後ほど紹介しますね。
商品って言っても実物を用意するわけではありません。
10円の商品だったらうまい棒の写真とか。
20円だったら人参とか。ま、そこに現状の市場価格との整合性はあったほうがいいかもしれませんが、今回は写真がなかったので無視しました。

あとは法律に違反しない程度に通貨を作るとリアルさは増します。

内容

所持金を使いきる条件で、買えるもの。
持つお金の量によって、いろんな買い物のパターンが有ります。
今回は時間制限のために70円までしかできませんでしたが、少しずつ所持金を増やして与えて、そのお金でどんだけの種類の商品が購入できるか、どんなパターンがあるのか、パターンがもうないか?などをみんなで考えながらやりました。

まずは一人ひとりに、「10円で買えるものを買ってきてください!」と伝えます。
みんな当たり前の様に10円の商品を買ってきます。

20円で買い物に行くと、10円の商品を2つ買う子もいれば、20円の商品を1つ買ってくる子もいます。
30円ぐらいまでは、なんとなくパターンがちゃんと別れるんですが、40円ぐらいになってくると「あれ?他にも買い方ないかな?」って質問するとみんな考え始めます。

50円ぐらいから「じゃ、みんなで手分けして買い物しよう!」ってやり始めると、みんな真剣にパターンを考え始めます。

最終的に70円までしかできませんでしたが、グループで手分けして買い物を進めて、パターンを考えて。
いつしかすごい集中力を見せてくれました。

ゲームのポイント

複数人でやるのがポイントです。最初の少ない数の時はいいですが、たくさんの数になると特に。
ワークショップ的にあーでもないこーでもないがあることで、チームで解決する楽しさが生まれると思います。
あとは商品数。特に10円の商品。
70円ので買えるパターンの時に必要な10円の商品点数は

70円全部を10円で勝った場合の必要点数 7つ
70円の内50円分を10円の商品で買った場合の必要点数 5つ
70円の内40円分を10円の商品で買った場合の必要点数 4つ(残り30円=10*4 or 10+20 or 30なので1パターン)
70円の内30円分を10円の商品で勝った場合の必要点数 3つ×2(残り40円=10*4 or 10*2+20 or 10*4 or 20+20 or 10+30 or 40)

などなど。。。
全部書くときついので書きませんが。

全商品の購入パターンを形として見せるときに、10円商品の必要数はどんどん増えて行きます。
なので、結構たくさん作っとく必要があります。

ゲームの命名者は子どもたち

実はゲーム名を考えてはいなかったのですが。
最後にみんなが口をそろえて「楽しかった!」と言ってくれたので、そこが面白かったのかを聞くと。
・買い物ゲームみたいだった
・でも勉強みたいだった
・お小遣いの使い方みたいだった
と上がってきたので、表題のゲーム名になりました。

子どもたちから「お小遣いの使い方」という言葉が出たのはとても嬉しかったです。
また機会を見て、商品の単価を変えたりしながらやってみたいと思います。

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おもしろ算数教室、学習塾とはちょっと違った「つるかめ算」

さて、これまた既に先週の話になってしまいましたが。
いおぎみんなの学校で、おもしろ算数教室をやってきました。

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ちなみに算数教室の時はなるべくClashのTシャツを着ることにしています。

今回はちょっと算数っぽく「つるかめ算」。

つるかめ算知ってますか?
多分ある程度の歳を取ったら「そんなのは連立方程式でとけば良いんだよ。」って言われそうですが。

大体したのような問題が出されます。

つるの足が2本です。亀の足が4本です。
つると亀は全部で12匹いました。
足は全部で48本です。

さて、つると亀はそれぞれ何匹でしょう?

ふふふ、いい大人でも「ああ、はいはい、面倒です」って終わりそうなこの問題。
少しの工夫で、大盛り上がりでした。

用意したもの

つるとかめって言われても小学生(それも今回は1年生ばかりだった!)ので、アイスを例えにしてみました。
ガリガリ君の画像をちょっとアレンジしたりして「カリカリくん」ってのを作って。

2個入りと4個入り、それぞれを表現した紙を作りました。

カリカリくん2個入り

カリカリくん2個入り

カリカリくん4個入り

カリカリくん4個入り

問題の数が多くなった時のために16個が入るような紙も用意しました。
後からこの紙が、想定していない活躍をしたんですが。

16マスの用紙

16マスの用紙

まず始めは、ただの買い物ゲーム

最初からツルカメ算とか難しすぎるだろ!と、僕が勝手に思っていたので、次のようなゲームから始めました。

1.まずは全部で10本 好きなアイスを買ってきてください。
各々が好きなアイスを10本とってきます。
いろんな2箱入りを5個持ってくる個もいれば4箱入りを2つ、2箱入りを1つもってくる子も。
それぞれが好きなだけ10個のアイスを持ってきた結果をホワイトボードに書いてみました。

そして、ここで「買ってきたアイスの本数と箱の数が違うよねー」って気づいてもらいます。
みんな、最初は「ほえー」って顔をしています。

2.全部でアイスを20本買ってきてください。但し2個入り(青)は絶対に4箱だけ買ってきてください。
次に条件をつけてみます。
20個程度なので、みんな一生懸命数えて「青4箱、オレンジ3箱」を持ってきます。
だんだん慣れて来ました。

3.全部でアイスを20本買ってきてください。但し、8箱買ってきてください。
ココらへんになってくると、少しずつ子どもたちに差が出てきます。
コツを掴んで来る子もいれば、なかなか揃えられない子も。

アイスの数と箱の数がだんだんごっちゃになってくるんでしょうね。

ここで「つるかめ算」の説明

みんなに集まってもらい、設問3の簡単な説明をします。

・8個買ってこないといけないところに注目。
・2個入りのアイスをとりあえず8個かってみる。

表1

から

表2

・全部の数を数えたら16個しか買えない

・4つ足りない

・足りないところにオレンジ(4個入りをおいてみる)
表3

・オレンジをおいてみた場所の下の青もオレンジに変えてみる。
表4

って感じ。

この方式でやれば「6個入りのみかんと8個入りのりんご、全部で76個、12箱、それぞれ何個ずつ?」とかいう計算も

(全体の数ー(小さい数×全体の箱数))÷(大きい数ー小さい数)=大きい数の箱数
全体の箱数ー大きい数の箱数=小さい数の箱数ってのが計算できるんですね。

ま、こうやって書くと余計難しく見えるけど。
(76−(6×12))÷(8−6)=2
12−212−2=10

で、みかん10箱とりんご2箱となるわけです。

最後の設問

絵で説明することで「あーなるほど」ってなったので、最後の設問として以下の問題を出しました。

5.最後、全部で80本買ってきてください。但し25箱きっかり買ってきてください。
2グループになってやりました。

みんな「うえー!!」ってなります。
だって小学校1年生ですもんね。

でも、みんないろんな方法で答えを出そうと頑張ります。
勿論?さっき説明した方法は誰も使ってくれません(苦笑・・・)。

ただ、おもしろい回答方法をしたグループがありました。

とりあえず80個入る用紙を用意して、そこに片っ端からアイスを詰め込む。
最後の箱の数を数えて、足りないから調整する。

僕、実は全然想定していなかったんだけど、この方法ちょっと素敵だなって思いました。
最後25個まではいかなかったものの、頭をつかい、自分たちの方法で問題を解決しようとする姿がとても嬉しくなりました。

思ったこと

僕がやっている算数教室は、実は小学校で習っていることよりも少し上の事をやっています。
ただ、子どもたちは「算数」が好きかどうかはわからないけど、「数字」は結構好きなんだなーって言うのを強く感じます。

うまくチーム戦にしたりして、解決方法を楽しく考えるような算数教室を続けて行きたなと思いました。

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おもしろ算数教室「輪投げで点数計算」

6月に「いおぎみんなの学校」でやってきたおもしろ算数教室でやった「輪投げで点数計算」について。
どんなアイデアを入れたのか、そしてどんなことに気づいたか?を書きます。

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ルール

2人で競うゲームです。
輪投げを2つ用意して、其々3回ずつ投げます
輪を投げる毎に、投げる前にカードを引いてもらいます。
カードは9枚。
「+3」「+2」「+1」「-1」「-2」「−3」「×1」「×2」「×3」と書いてあります。

投てき一回の流れとしては

  1. カードを引く
  2. 輪投げをする
  3. 輪投げが入れば1点、入らなければ0点
  4. カードの数で計算(+1とか×2)
  5. 得点決定

となります。
これを3回繰り返して、合計点を競います。
合計点が出た最後にもう一度カードを引いて計算。

ゲームの得点が確定です。
ちなみに一度引いたカードは戻しません。
9枚なので最後に1枚残ります。

Aくん
1回め
2回め
3回め
合計
最後のカード
投てき
◯(1点)
×(0点)
◯(1点)
カード
-1
×2
+3
×3
小計1
0点(1-1=0)
0点(0×2=0)
4点(1+3=4)
0+0+4=4点
4×3=12点
Bさん
1回め
2回め
3回め
合計
最後のカード
投てき
◯(1点)
×(0点)
×(0点)
カード
+2
×1
-2
+1
小計1
3点(1-1=0)
0点(0×1=0)
-2点(0-2=-2)
3+0-2=1点
1+1=2点

って感じです。

用意するもの

  1. 輪投げセット
  2. カード(上述)
  3. 計算用紙

だけなので、簡単と言えば簡単。

想定と違ったこと

  1. 輪投げが結構難しかった。
  2. 輪投げよりも計算が楽しそうだった。

最初は輪投げが盛り上がるかな?って思ったんですが、この輪投げセットがとても難しかったせいもあり、少しだれてしまいました。
大人が投げてもなかなかはいらないというか(笑)。
輪投げにもう一工夫必要だと思います。

その反面、計算に関してはなぜかみんなこぞってやっていました。

1年生も多く、掛け算はまだ習っていない子供たちが多いのに、われこそはと挑んできます。
学校で習っている習っていないではなく、ゲームの中で学ぶことで自然と覚えてくれるのかな?と思いました。

「何に使うんだ」というのがわかる学びは伸びるのかもしれないな?って言うのが感想です。

反省点

  1. 時間配分が難しかった。
  2. 計算方法をもう少し考えておけばよかった。

時間配分が大変でした。
全員で8名参加してくれたのですが、1時間の中でどれだけ結局8試合ぐらいしか出来ませんでした。

限られた空間の中なので、みんなが一斉にゲームをすることは難しいです。
かと言って一組だけがゲームをしていると、中には集中力が切れて遊びだしてしまう子供もいます。

ここはもう少しワークショップとして練っていかないと行けない部分ですね。

後は計算方法ですが。
実は計算用紙を、ただの白い紙で用意していたのですが。

上記の表みたいな罫線を書いておくべきだったかな?と思っています。
ないしはどうやって計算するか?という部分からお勉強するのもありかなと。
でもそれやるとまた時間がたりないなーとか。

とにかく小学校低学年の子供たちは集中力が切れる時間が早いのと、興味を持たないとやる気が出ません。
如何に頭の部分で興味を引きつつ、集中力を持続させるか。

ここは全てに共通した課題でもあります。

って感じでぼちぼちやっていますが。

算数だからといって嫌な顔しない皆を見て少し安心しています。

算数って楽しいよ!

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サイエンス実験室、また一つ学んだこと

毎週水曜日に、いおぎみんなの学校で開催されている「サイエンス実験室」。

5月1日は糸電話、5月8日は笛を作って、皆に発表してもらいました。

新しい皆が実験室にやってきて早くも一ヶ月が経ちます。
最初は戸惑っていた皆。特に最初の日はあまりにもいうことを聞いてくれなくてこちらがしょぼくれてしまいましたが、今ではとても素直な良い子たちです。

さて、サイエンスについて。
サイエンスって幅が広いから、「それは好きだけど、それは嫌い」って言うのが結構わかりやすいです。
実験やっていても「ちょっとつまらないな」って表情が気になることがあります。

ただ、逆に言うと「どれか一つぐらい好きが見つかるだろう」って感じでやっています。
8日の笛づくり。この日、一人の子がとても輝いていました。

どちらかと言うといつもはちょっと後手に回るというか。ちょっと違うかな。
はっきりものは言うけど、うまくいかないと集中力が切れるというか。
そんなに器用でもないんだけど。まぁ不器用でもない。
特に「サイエンスが好き!」というわけでもない。

そのお友達が、笛作り&笛鳴らしがとても上手だったんです。
誰よりも早くできて、誰よりも上手に鳴らしていたんですね。

いつもの数倍目が輝いていたんです。
嬉しかったなー。

全員がそういう表情で実験をやってくれるともちろん嬉しいんですが、そこは僕自身の能力の問題。
まだまだそこに至っていないんですが。
今いる皆が、月に1回ぐらいはあのような輝いた目を見せてくれると嬉しいですね。

そろそろ皆のことを僕も覚えてきて、それぞれに個性があるなー、ここを伸ばしてあげたいなーって思いが出てきています。
義務教育を担っているわけではないので、それぞれが好きなことを見つけるぐらいの気持ちでも良いのかな?と思っています。
ま、ただ。嘘は教えられない。そこは守りたいですね。

おもしろ算数教室の方でもそうですが、やっぱり「ふしぎだなー。」「あ!できた!」「人に見せたい!」っていうサイクルが整うと人って成長するんでしょうね。

僕も今「子供って不思議だなー」「あ、笑った!」「これを誰かに伝えたい!」っていうサイクルがもっと出来るようになりたいなって思って頑張っています。

よろしくお願いします。

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おもしろ算数教室「お買い物ゲーム」が面白かった。

ちょっと前ですが、先週の木曜日にいおぎみんなの学校で「おもしろ算数教室」をやってきました。

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この算数教室は、いつもの「サイエンス実験室」とは別で、木曜日に開かれている「能力開発ラボ」の中の一つなんです。

サイエンスと算数

 
さて、私サイエンス実験室をやっていますが、日頃からとても疑問に思っていることがあるんです。
特にサイエンス(理科)は関連性が強いんだけど、いわゆる5教科(今は5教科って言わないのかな?)って切り離して勉強してもつまんないですよね。
サイエンスやっていると、どうしても数学的な話になるんです。
で、最近は勝手に計算問題とかもさせてるんだけど、そっちのほうが子どもたちも楽しそうにやってくれるのね。

ってことで、算数教室を担当するからには「ただ計算が強くなってもしょうがない」って思ったわけです。

ってことで引き受けたんだけど、プログラムは結構考えました。

みんなの学校プレゼンツ:「お買い物ゲーム」

さて、じゃ何しようって話になって、いろいろ考えてたんだけど、結局「最初は簡単に「お買い物ゲーム」にしますか!」なんて簡単に決めちゃったんですね。

で、どんどん当日が近くなってきて、真剣に考え始めるわけです。
そしたら結構難しいって言うか。奥が深いね、お買い物ゲーム。

どこまで難しくしていいか?ゲーム性は?が難しい

「おもしろ」ってぐらいだから、面白く無いといけないってことでいろいろ考えました。
題材は八百屋さんです。

用意したのは野菜各種と、みんなの学校内通貨。数は適当。
プレイヤーは「買う人」「八百屋さん」「問屋さん(市場)」が必要と考えました。
ただ、今回は市場は難しいのと、人員及びスペースが少ないので省きました。

ルール等は以下です。
◯役割

  • 生徒=買い物をする人
  • 先生、スタッフ=八百屋

◯ルール

  • 一週間、毎日八百屋にお買い物に行くというシミュレーションゲームです。
  • 毎日決まった額のお駄賃を渡します。金額は日によって違います。
  • 毎日「これだけは絶対に買わないといけない商品」を設定します。
  • 毎日お駄賃は使いきってください。
  • 商品には標準小売価格及び仕入れ原価を設定します。(しかし生徒には教えません。)
  • 八百屋の値付けは自由ですがトータルでの原価割れはNGです。
  • 最後に買った商品を標準小売価格で計算して、最終的にその額がおおい生徒が勝ちです。
  • ただ、生徒には「とにかく商品を買ってください!と話しました。(厳密に言えば嘘なんですが。。。)
  • 裏メニューとしては、八百屋毎の売上(粗利)も計算して、スタッフ同士も競えますね。

ってことで、戦場は整った(笑)!いざ買い物へ!

やってみてわかった難しさ

今日は買い物ゲームをします!ってことで、月曜日からスタートです。
お金を渡して、いざ買い物へ!
3人のスタッフがそれぞれ好きな金額を決めています。
子どもたちはまだ最初は「値切る」という技は身につけていません。
最初に目に入った商品をどんどん買う感じ。
当然それぞれのスタッフのお店は「ボッタクリ」の店もあれば「良心的」な店もあり、ぶっちゃけ「おい、経営できているのか?」って店もあったりします。
月曜日の買い物を終えて、皆に集まってもらいます。

「さー、ちゃんと買えたかな?」
なんと、「お釣りができてしまうから買えなかった!」という子がいました。
あー、なんと真面目なこと。

火曜日の買い物をスタートする前に話します。
「お金を使い切るってことは、「安くして!」って言ってもいいんだよ。」
「お店によって値段が違うかもよ。」
子どもたちは「!!」って顔をします。
火曜日から急に「大阪のおばちゃん(想像上)」に返信です。
「安くしてよ-。」
お買い物終了です。
月曜日よりも沢山買って来ました。

水曜日ぐらいになると面白い傾向が見えてきます。
なんと「決して安い店」だから買うわけではないという状況が生まれてきます。

ここら辺で1時間が過ぎようとしていたので、木曜日のお買い物で最後にしました。

ここで問題発生。
各店舗、実は最初に均等に仕入れしてたんですが、商品がなくなってきました。
ところが、途中で勝手に市場から盗んでくる店も出てきていて、各店舗で在庫の数がまちまちになってきたのです。
急に売れる店と売れない店がはっきりして来ました。

なんたるや、たったの1時間、小学生と大人の攻防において、市場原理が働く展開にびっくり。(嬉しいびっくり!)
奥が深い買い物ゲームとなりました。

学んだこと


当初想定していたのは「生活の中での計算力」と「コミュニケーション力」だったんです。
ただ、計算力については「ねー、これとこれでいくら?」みたいな話になってなかなか自分で計算する機会がなかったですね。
反省点です。

コミュニケーション力については、想定以上の結果が出ました。
単純に値引きをするわけではなく、上にも書いたように「お客さまの質問」を親身に聞いてくれるから買ってくれるなど、子供ながらに色々考えて買ってくれました。

あとの反省点と言えば、「なんで毎日野菜ばっかりなんだ!」とか「忙しさにかまけて、店舗の売上は計算できなかった」とか。
以下に八百屋が大変な職業なのか?ってことをスタッフ側が知ることができました。

今後に向けて


今後は売り手も生徒がやったり、動やったら売れるか?をマーケティングしたり、ポイントカードなどを導入したりなど、大人も一緒に楽しめるゲームになる気がしています。

ただ、面白いのは重要ですが、「なんで?」をもっと入れる工夫も必要かも知れません。

なかなかおもしろかった買い物ゲーム。バージョンアップ版を以下の日程で開催します。

■いおぎみんなの学校 土曜スペシャル
「買い物ゲーム 90分版」(題名は仮です。。。)
3月16日 13時半~15時

皆様、大人も一緒にぜひご参加ください。
お申し込みはいおぎみんなの学校(tel:03-6765-1616)まで。

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