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「楽しく疑問を持ち続けられるか?」って大事。

昨日「asobi基地がco-ba KIDS」という催しに参加してきた。

妻の知合いに誘っていただき、楽しい一時を過ごしてきた。

どんな催しか、僕なりの解釈で簡単に説明すると、「働いているお父さんお母さんが子供を連れてきて自由に遊ぶ。」ってだけ。
遊ぶ手段が、お描きだったり、なんか作ったり、勝手に楽器弾いたり。
その場所を子どもと親と、そして他の子どもと親とが自由に入り交じって遊ぶ。
そういう交流の場みたいな感じ。

僕らが到着した時には既にたくさんの子どもたちがいて、我が息子は相変わらず上手く打ち解けず。
自分が持ってきた「仮面ライダーウィザード」を出して欲しいとせがむ。

しょうがない、ってことで父としてできることを考えるわけです。

あるもので作るっていう感覚が磨かれている。

その場にはたくさんの紙とか紐とかがあったので、まずは物色。
紙コップと紙を結った紐があったので、糸電話を簡単に作って息子とに渡してみる。
大喜び、且つ近くの子が注目してくれる。
で、別の子に渡してみる。
彼らはなかなか紐を「ピン!」って張ってくれないから、聞こえるものも聞こえないんだけど(笑)。
それでも楽しんでくれる。息子と他の子がちょっとだけ繋がる。

ああいう場でお父さんがすぐに何か作れるって言うのは結構大事かなって思うんだけど、今回僕がササッと作れたのは最近作ったからって言うのと、いつも「これで何が作れるかな?」って考えているからなんだと思う。もちろんいつもキーホルダーにナイフとハサミを持っているお父さんなんてあまりいないだろうけど。(ミーは危険人物ではないですよ。)

その後、一本紐を追加して三股の糸電話にして子供に渡してみたり。
そんなことで結構みんなが喜んでくれたり。
(本当は3本の糸電話でちゃんと聞こえるか?を自分が確かめたかったからなんだけど。)

ついでに落ちている段ボールで空気砲とかを作ったら、どっかの子が喜んでずっと遊んでくれてたり。
カスタマイズして首からかけてあげられるようにしたら、その子は結局最後までずっと大人にめがけて空気砲を発射してました。いいことだと思います。

不思議に思ってもらえるのが嬉しい

子供が喜んでくれるってやっぱり嬉しいしいんだけど、何より嬉しいのは「不思議に思ってくれる」こと。
糸電話も「あー、なんか聞こえるー!なんでー?!」とか、空気砲も「えー、何入れてるのー?ねーなんでー??」とか。
だからそういう時は半分ウソついたりします。
「おっちゃんがええもん入れといたったで。」
空気砲の中を一生懸命見る子供たち。

多分原理を話してもいいんだろうけど、ぶっちゃけ僕も原理なんてちゃんと話せないし。
僕自身も「でも、これってなんでこうなるの?」みたいなことを考えるチャンスをもらっているってことに気づきます。自分自身も勉強しないといけないって気になる。

人に教えるとか、情報を与えるって言うのの一番いい所はそこではないかな?って思います。

「不思議だなー」に年齢は関係ないよ

昨日の話ではないんですが。
我が家の話です。

僕は通常息子のお風呂当番なんだけど。
お風呂では結構いろいろ遊べます。

例えば使用済みケチャップ容器で水鉄砲をしたり、シャボン玉作ったり、ちょっとマニアックだと表面張力を二人で眺めたり。

今年4歳の息子ですが、十分楽しんでくれます。
水鉄砲などは、父さんが上手にできるのに自分は上手くできないってことに気づいていて、「どうしたら上手に飛ばせるんだろう?」って感じで、ずっとやってます。

ま、結局まず大事なのは、こちらが意図しようがしまいが「これってなんでだろう?」って思うことなのかなと。

そして、それは別に大人子供関係なく、いくつになってもそういう気持ちを持てるか?ってことなのかな?って思います。

僕は毎週そういう「考える」機会を得ているのが幸せです。

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カレーに昆布出汁入れると旨いよ。

昆布

昆布

カレーライス

カレーライス



昨夜の夕飯当番だったんですが、最近カレーを作るときに「昆布出汁」を入れることにしています。
知り合いがSNSでそう言ってたからというのもあるけど、作ってみたらとっても美味しくなりました。

作り方は簡単です。

水に入れて昆布だしをとる

前日からお鍋に適当に水入れておいて、適当に昆布ふいてちゃぽんと入れておく。

普通に野菜を炒める

カレーの具をいためたりする。

出汁投入

あとは時間をかけて煮るだけです。
食卓に出す。笑顔。

みんなカレーは好きかい?

カレーってみんなが大好きだと思ってしまいますが、父親はあまり好きではありませんでした。
ご飯とぐちゃっと混ざるから嫌いなんだろうと思います。
僕もその感覚はわかります。
カレーのつぎ方にもこだわりがあるみたいです。
真ん中ご飯をよそってどばっとかける人もいれば、ご飯の中心と皿の中心を焼く3cmずらしていれて、空いたスペースにカレーをいれる人もいる。
ちなみに上記はあくまで丸い皿の場合。
楕円形の皿を使っている場合は、ご飯の中心を楕円の中心から長へん方向に3cmずらした所に入れます。
ま、ここら変は平面における重心の問題とも絡んできて、そこを説明するのは面倒くさいので、いおぎみんなの学校の「おもしろ算数教室」で説明できたらしたいなと思っています。

うざい説明はおいといて、どっちにしろ「ぐちゃ」っと派か、「スプーンの中に小さなカレーライスをつくる」かの二種類に分かれるわけです。

たかがカレーの食べ方一つでも芸術的センスが問われる場合もあるってことです。
カレーが好きか嫌いかはあまり関係ない話でしたが、結論、食べ方、つぎ方次第でだいたいの人が好きってことです。

出汁の効果

出汁入れたからっておいしくなるか?
美味しくなるんです。
その効果は絶大で、毎日ダイエットを話題にしている妻も思わずおかわりしてくれます。
作った人からしてみるとおかわりは最高の褒め言葉なんです。

ま、何が言いたいかというと、多分出汁の成分って科学的にいろいろ証明できるんだろうけど、それの説明はそんなにいらないよね!って話です。

調べたいときは「いおぎみんなの学校」のサイエンス教室で、もしかしたら実験するかもしれません。

今後の課題

カレーを作るとき、特にこだわりもなくカレールーを使います。
で、大体は美味しくできるんですが、毎回ばらつきがあるんです。
今後はばらつきをなくしつつ、安定した美味しさ、クオリティーを保てるよう努力して行く所存でございます。
ちなみにばらつきを数値で表す場合は「標準偏差」を使います。

ま、ここら変の説明は面倒くさいので、いおぎみんなの学校の「おもしろ算数教室」でいつか説明出来ればいいなと思っています。



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物語り風に考ると良いよ

ちょっと大事なんじゃないかな?って思った話。

先日インプロの演劇について書いたんだけど、その事が頭の中にちょっと残っていて、なんであれがいいと思ったのか?を考えていたんだけど。

例えばプレゼンテーションする場面であるとか。まプレゼンじゃなくても良い、息子と過ごす時でも良い。

目の前の事についての説明って大抵面白くないし、意味が伝わりづらかったりするわけで、そういう時って「まずはこれってすっげ楽しいことにつながるんだよね」って事を説明した方が良いわけで。

で、その楽しいことを語るのはできても、目の前の事をちゃんとつなげて話せるかって話。結局物語を作れるかってこと。
物語をつくることで、良いことばかりじゃなく懸念される事柄も同時に思いつく。
そうすると、当然打開策を考えるわけで。
そこらへんまで考えた内容だと、やっと人に伝わるし人が乗ってくる。

物語を時間をかけて考えることも大事なんだけど、すぐに考えられる能力って大事なんじゃないかな。それってやっぱり鍛えるしかなくて、常々考えていることが重要なわけ。

得意不得意はあるかもしれないけど、演劇を通して学ぶ(鍛える?身につけるる?)ってのも良いかも。

って話。

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いおぎみんなの学校 「塩水大作戦」

昨日はいおぎみんなの学校でやっているサイエンス実験室。
昨日は来年小学生のお子さんも参加して頂きました。

他のサイエンス実験室レポートはこちら

当初は「電池を作る」だったのですが、もしかしたらちょっとむずかしいかな?と思いました。簡単に言うと成功確率が低いと言うか。
難しいんです。
なので急遽「塩水大作戦」を行うことにしました。
内容は「ゆで卵って水に浮く?浮かない?」

準備するもの

  • ビーカー
  • ゆでたまご
  • 計り

ゆでたまご浮くかな?

集まった生徒たちにまずは質問してみました。
「ゆでたまご、水に浮くと思う人?」
「はーい」「いや、浮かないって」「浮かないかなー。」・・・・。

まー、いろんな意見がでます。勝手に出させます。子どもたちは自分たちで勝手に浮く理由とか浮かない理由とかを言い始めます。
とにかく勝手に言わせます。

とは言いつつ時間もあるので、一定時間がたったら、最終ジャッジメントを迫ります。
「じゃー、浮く。」(じゃーってなんだよ、おい。)←なんて言いません。

それぞれ「浮く」と答えた子どもたちには真水の入ったビーカー、浮かないといった子どもたちには塩水の入ったビーカーを渡します。

せーので入れてみよう!ってことで入れてみますが、それぞれ自分の答えとは反対の結果にズッコケてくれました。
(昨日の生徒はみんなズッコケ方が上手でした。)
僕も一緒にとりあえずズッコケてみつつ、答えをざくっとバラします。

こっちは塩水だよー。こっちは真水だよ。

再度ズッコケてくれましたが、その時は大人として無視です。

とりあえず塩水のお話するよーってことでスタート!この時みんなの顔は笑顔です。

塩水ってどうやってしらべるの?

ここでまずは皆に聞いてみます。

どっやったら塩水ってわかるの?

子どもたちはあーでもないこーでもないことをどんどん言い出します。
「知らねーよー」とか。
そういう時は「しらねーよーじゃねーよー」と言ってあげます。

ま、とは言いつつも子どもたちも一生懸命考え出します。
「卵浮いたら塩水じゃね?」「舐めてみれば良いじゃん。」「匂いじゃね?」「ほら泡がたってる方だって。」「量が多いほうじゃない?」
ふむふむ。おっさん(僕ね)はふふーんって言いながら聞くだけです。

この時子どもたちには思ったことは全部模造紙に書いてもらいます。
途中質問してくる子供もいるんですが、簡単には答えません。
「紙に書いといてー。」で済ませます。

さて、いろいろ答えが出たかな?って思って見てみても、実はあまり出ません。
だって塩水か真水かって、そんなに見た目も変わりませんしね。

でも良いんです。いろいろ考えてもらったらok。
それぞれ発表してもらいます。

ちょっと別の実験

ここでちょっとだけ面白い実験をします。
塩水を石鹸水にいれてみます。そしたらある変化が起こります。
わかんない人は試してみてください

子どもたちはたったこれだけの事で、大騒ぎ。

次は俺!次は俺!の大合唱です。
やりたいだけやらせます。そしたら飽きますw。

あ、ちょっと話それますが。
僕が気をつけていることとして、混ぜるとか卵を入れるとか、作業は極力子どもたちにさせます。

当たり前だけど、水に塩が混ざっているから塩水なんだよって事をわかってもらいつつ、塩が反応するんだよってことを適当に、感覚的に感じてもらいます。

塩水を調べる方法は色々あるんだってことに気づくまで行ったら最高ですが、そこまでいかなくてもokです。

卵が浮くから塩水なの??

さて、最初の問題に戻って。
塩水を調べるのに「卵が浮けば塩水だ!」って話がありました。
先生、ちょっと疑問に感じたんで聞いてみます。

「塩水って何?」
「水に塩が入ったら塩水。」
案外まっとうな答えが帰って来ました。

「じゃさ、塩水作ってゆで卵浮くのか試してみようよ!」
ここで塩を入れる係とか、卵を入れてみるかかりとか、塩を溶かす係とか決めます。
じゃんけんで決めます。

僕はもう一回質問します。
「塩どんだけ入れたら塩水なのかな?」
「しょっぱかったらー。」
なるほど。重要です、その感性。

「じゃ、少しだけ塩いれた水は塩水じゃないの?」
「わからーん。」
正直ですね。子供。面倒な質問だと思ったんでしょうね。

ってことで塩水を作っていきます。
その前にまずは塩の重さ当てクイズをしてみます。
塩(開封済み)を持ってもらい、どれくらいの重さかを当てるクイズです。
みんなあーだこーだ言っています。
僕も先生として「これは270グラムかな」なんて言いながらクイズに参加してみたんですが、一番外れていました。

塩の全体量を体感してもらい、次に「どれくらいの量を水に入れるか?」を話し合ってもらいました。
別に根拠は要らないんだけど、なんとなくみんなで話し合ってもらいました。
水の量が400gだったので、いきなり「140g!」なんて言わないようには操作をしましたが。
(言わせても良かったかな?って後で思いますが。)

で、結局最初に10g、その後22g。
ゆで卵はまだ浮きません。
水を舐めてもらいます。
「しょっぱくない」って言ってます。

次に8g追加しました。
ゆで卵を入れてみます。

浮きました。
水を舐めてみて「うーん。」

って所でお時間。

最後に立って「ありがとうございました。」で終了。
それぞれ楽しんでもらえたみたいでした。

ただ、最後に「電池つくらなかったねー」と言われてしまいましたが。。。

そして課題も残る。

さて、今回の塩水の実験。
質量の話であるとか、科学反応の話が内包されています。
毎回難しいですが、悩むのはどこまで教えるべきか。
いや、どこまで教えられるか?の方が正しいかな。

今のところ僕の考えでは「なんでそうなるの?」って言葉が出てくるようにするのが第一なのかな?って思っています。

サイエンス実験室、次回は一応「空気のパワーを感じよう」(今回のように急に内容を変えることもあります。)

2月のスケジュール

  • 2月20日 サイエンス実験室「空気のパワーを感じよう!」
  • 2月27日 サイエンス実験室「温度計をつくってみよう!」

いおぎみんなの学校 サイエンス実験室
毎週水曜日 16時~17時まで
小学校4年生ぐらいまでを対象に、みんなで一緒にやる面白い実験を通して「科学」に興味を持ってもらうとともに、「考える力」と「一緒にやる楽しさ」そして「礼儀」を感じてもらえるようなプログラムで開催しています。
いおぎみんなの学校

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即興実験学校の「冬の劇場公演」を見てきた

友人がインプロ劇をやっているのは知ったんだけど、見る機会が無かったんだけど。
今回見に行ってきました。
即興実験学校(http://improlabo.org/)の冬の劇場公演。

インプロビゼーション=即興って意味なのかな?

音楽的には、勝手な想像だけどJAZZとかはある程度即興だろうし、ロックミュージシャンでもインプロっぽい人たちはたくさんいる。福岡の「」とかはむっちゃインプロでしょう。ま、音楽ではある程度馴染みがある。

演劇のインプロの前に、そもそも演劇自体にあまり馴染みが無いから、その違いはわからない。

ま、そんな前提で見に行ったんだけど。

結論から言うと、「おもしろかった」の一言。

この面白いは「すべてのインプロが面白い」って意味ではない。
特に今回の劇が面白かったってこと。

明らかに演者にレベルの差(経験値的?演じる力?)があったように見受けられた。
一人ひとりに差があるんだけど、それぞれが「あー、下手くそだな」とか言う感じは受けない。
いやむしろ、その差があるからこそ、とてもおもしろい劇になっているところが、こちらが嬉しくなるくらいな感じだった。

もらった即興実験学校のチラシに、「がんばらない」「ムリしない」みたいなことが書いてあったんだけど。
あー、なるほど。きばってないなって感じの劇。

インプロだから、当然それぞれのセリフはその場で考えているんだろう。
いきなりそんなフリする?みたいな場面もあったし、ああ、さっきと辻褄合わないじゃん!ってところもあった。
で、それが別に客にとってマイナスに働かないところがとても良いと思ったわけ。

もちろん何回も練習して、ひとつも間違いなく、完璧な演技、完璧な演出の上になりたつ劇もキット面白いだろうけど、僕にとって今回のインプロの劇は正直「ハマった」。

失敗が必要なステージなのか?

なんて言うんだろう。
ある意味ステージに立つって言うのは「矢面にたつ」事に等しくて。
失敗が許されないところってのが常識なんだろうけど。

今回の劇に関してはむしろそこが許される、そこがあって然りってところが面白い理由なんだと思った。

もちろん、演者みんながそれで良いと思っているわけではないでしょう。
もっと高みに登りたい人もいるだろうし。
実際、友人含めて、数人は「あー、感情が入っていてグッと来るわ-。」って思ったし。

さて、だからといって失敗がいいわけではないんだろう。いや、ここでは失敗と書いたけど、それも演出として見るのがいいのかな?

人がとっさに物事を考えるときに、頭の回路を高速回転させて出してしまった内容に間違いはないって感じ。

間違いがない世界を想像力ひとつでどんどん作り出していく世界。
実生活でとても足りていない部分が凝縮されている気がした。

自分もやってみたいって気持ちになる。

多分僕だけではないだろう。
見に来ていた人は「あー、俺なら絶対次にこういう動きする!(こういうセリフ言う!)」って思いながら見ていたに違いない。

そう、絶対にそれぞれの想像力が膨らむ公演だったと思う。

じゃ、いざステージに立つとなると、そこはまたなんか知らないハードルがあるんだろうな。

もらったチラシに書いてあった「必要なのは思い切って飛び込むほんのちょっとの勇気だけ」ってフレーズ。
これは実は今回の演劇だけではなくて、いろんなことに対して言えること。

今回の公演は、きっと「ちょっと飛び込んでみようかな」って思わせるには十分だった。

今度飛び込んでみる。

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「Formal×Informal Learning ワークショップで何ができるNOか?」に参加してきた。

Formal×Informal Learning
ワークショップで何ができるNOか?

「アート・多文化・伝統・身体・メディアを活用する表現と協同の創発的な学びの場の開発」
総括・公開コロキウム

こんな募集要項募集要項裏

10日、11日と、上記のイベントに参加してきた。
真剣にワークショップなり、アートの中でのワークショップをやっている人たちの話を聞いてみたくて参加してきた。

登壇者はそれぞれが楽しい話を聞かせてくれた。もちろんよくわかんない話をする人もいた。
(よくわかんないと言うよりは、時間が長くて眠くなるタイミングがあったからかもしれないけど。座学って辛いね。)

学びの場におけるワークショップってお題があったから、当然ながら学校教育とワークショップという視点の話が多かった。
学校教育=Formal、それ以外の学びの場=Informalって感じ。

以下ははイベント全体を受けて、特に記述しない限り、どの人が話してたってことではなくて僕の感想。

ワークショップのあり方

学校教育の限界、しいては現在の社会システムの限界みたいな話をワークショップでどうにかなる?みたいな内容がメインだだったんだけど、一番おもしろかったのは、東大の准教授、中原さんの「企業におけるワークショップ疲れ」の話。ブログはこちら
ま、表向きワークショップに批判的に見えるけど、実際は前向きな話だった。
僕なりにまとめると、ワークショップのアーリーアダプターにとっては、ワークショップって聞いただけで辟易するよ。なんでって、やること決まってるし。
ってことで、今後ワークショップをもう一個新しいものにバージョンアップさせる、そういう前向きな姿勢で頑張りましょみたいな内容だった。

実際、いろんな会合で猫も杓子もワークショップ状態なんだけど、その中身は薄っぺらというか。
ワークショップインフレを感じることが多々あるのが現状。

僕なりに大事なのは、もちろんポストイットに書いて、KJ法でとかもあるかもしれないけど、目的に対して何をするか?を周到に準備する、そして徹底的にシュミレーションする。
ここをおざなりにしている、甘く見ている人が多いのが残念。
それでいて、本番は想定からずれていっても対応する能力があるファシリテーターが進めることが重要。

それは次に話す「専門家」の話につながるんだけど、ま、それはここでは置いといて。
ワークショップって言葉を使うことが悪いんじゃないし、話し合いは大事なんだけど、結局色んな意味で「成果を出す」ワークショップを作り出していかないといけないわけ。
ま、じゃその「成果」って何?って話にはなるんだろうけどそれは割愛。
少なくとも今後「1回きり」のワークショップってのはありえないんじゃないかな?ってのが僕が思ったこと。

必要なのは「専門家」としての人材

今回のコロキウム(実はこの言葉初めて聞いた。)でよく聞いた言葉が「オルタナティブ(alternative)」。
辞書で調べるといくつか意味があるけど、今回の使われ方としては「代替えの」ってのがしっくり来るのかな?

学校教育が担ってきたものでは足りないんだけど、そこでアート的な事、すなわち「一般的にマイノリティと思われている。(実際マイノリティ?)」ことを学校で教えるのは現在の社会システムの観点から矛盾するから、どっか外で学んだほうがいいよ!(どっか外で学ぶしかないんじゃね?)みたいな話だった。
学校に対するどっかがオルタナティブって話ね。

一般的にマイノリティとされることが教育には大事って話なんだろうけど、ここでそれを教える人、ないしはそれを教えることを開催する人は「アマチュア」であり「専門家」である必要があるのかなと。
アマチュアがもつ「型にはまらなさ」が重要って話はわかりやすいんだろうけど、ここで言う「専門家」ってのが重要で、その人は「物事を俯瞰的して、それを全体に反映させること」の専門家であるということ。
それぞれの専門家はいるが、全体を俯瞰する能力っていうのは思ったより皆が持てない能力なわけで。
もしかしたら、それこそ「学校教育の弊害」なのかもしれないけど。(根拠なし!)。

内容が伴っているかは別として、自分の意見を一生懸命いうことが出来る人はなんとなく育ったんだろうけど。違ったベクトルを一つの力にしていく能力を持った人はなかなかいない。
そういう人を生み出すのが今後のワークショップ界にとって重要なことなんだと思うし、それを体系的にやろうとしているのが、今の「ワークショップを学ぶ」動きなんだってのは今回わかった。

自分を振り返ってみる、今後を考えてみる

僕が最初に関わったワークショップってのは、公園の設計なんだけど。
実は今までやってきたワークショップの中で一番刺激的だったのはこれ

足掛け5年、計20回のワークショップで公園を作り上げたのはやっぱり楽しかった。
苦労も当然あったんだけど、プロセスとしても良かったし、結果地域に愛される公園ができたこと=「結果」が伴ったのが嬉しかったんだと思う。

もちろんこの規模のワークショップをするには費用の問題などあるだろうけど、規模の話ではない。
やはり結果を導くワークショップがやって行きたいってのが強く思ったこと。アマチュアが持っている「当たり前」をもっと反映させたものを作り出したい。

反社会的でありたいわけではないけど、社会がもっと人が自由にできる所であってしかるべきだと思うし、それに向けてワークショップってやっぱり力を持っていると思っている。

じゃ何するか?ってことなんだけど。やっぱりファシリテーターとして頑張って行きたいし、もっと素敵なワークショップを開催して行きたい。

よくファシリテーターは意見を持ったらダメとかいう人いるけど、それは絶対にありえない。
たくさんのベクトルから時には意見を切り捨ててでも一方向に進めるべき時があると思っている。(毎回それをやれって話しではないけど。)
だから、それに対しての準備をいつも考えながら過ごすべきかなと。

ま、修道者的な話になったけど、好きでやっている人は実は何の鍛錬でもないんだよね。
こうやって考えをたまにまとめてみる機会を与えてくれたんで、今回のイベントには感謝。

登壇者のみなさま、そして参加された皆様、ありがとうございました。
(誰が読むんだろうって話はあるけど。)

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いおぎみんなの学校 第9回 サイエンス実験室「身近なもので楽器をつくろう」

毎週水曜日、いおぎみんなの学校でやっている「サイエンス実験室。」

今回は「身近なもので楽器を作ろう!」というお題でやってみました。

身近なもので楽器を作ろう

こんな感じです。

今回は内容を録画してみました。

面白い実験が見せられるときは、極力動画でお伝え出来れば嬉しいと思っています。

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いおぎみんなの学校 第2回サイエンス実験室「水について考えてみよう」

2012年11月14日開催、いおぎみんなの学校でのサイエンス教室、第2回です。

第2回「水について考えよう」

今回は「水」を題材にすることにしました。

水も空気同様、ひとつだけでもいろんなことを学べるのですが。
今回は水そのものというよりは「水を使った実験」を行いました。

水のイメージを書き出そう!

参加したみんなに、まずは「水ってなんだ?」ってことを考えてもらいました。
いろんなところで使われている水。
意識せずに使われている水について、ちょっと考えてもらいました。

日頃水を何使っているか?を書き出そう!

実は上記の質問がちょっと難しかったので、「何に使うか?」について再度質問してみました。
飲水からお風呂、洗濯などの家庭で利用する水。
自分たちの生活の中でつかっている水を再度意識してもらいました。

ゆで卵は水に浮くの?沈むの?

皆さんご存知、ゆで卵。
今夏はこのゆで卵を使って「水中でゆで卵は浮くか?沈むか?」を実験しました。
体感的に「浮力」について学ぶ実験です。

普通の水と食塩水

二つのビーカーとゆで卵をを用意しました。
ひとつのビーカーは食塩が飽和した状態です。

参加したみんなに「卵は浮くか?」という質問をします。
それぞれが答えたあとに、まずは真水、その後に食塩水にゆで卵を入れてみます。

すると片方は沈んで片方は浮きます。
子供たちは僕に「ずるいー」など言ってきます。
興味を持ってくれたみんなに種明かし。

食塩水をいれると浮くんだよと伝えます。
そしたらすぐに舐める子も。

そして次の実験です。

食塩とかし競争。

次に二つの同量の水を用意します。
それぞれの子供たちを2チームに分けて「ゆで卵浮かせ合戦」をやりました。

ルールは以下のとおり

  • 真水とゆで卵を用意
  • 真水に食塩を溶かします。溶かす際に、チームごとに「何グラム溶かすか?」を宣言します。
  • 一回ずつ食塩を混ぜては卵が浮くかをチェックします。
  • 最終的に「先に卵を浮かすことができたチーム」が勝ちです。
  • ただし同じ回数で浮いた場合は「少ない食塩量」で卵を浮かしたチームが勝ちです。

みんなが「思ったより食塩がいるんだなー」とか言いながら、結局6回戦ぐらいまでやりました。
卵が浮いたときには一同嬉しいというよりは「浮いてくれてほっとした」って感じです。

第2回で気づいたことなど

今回の「浮力」の話は、説明するのがとても難しかったので、実際は省いてしましました。
どうしても原理を教えたくなるんですが、その原理よりも「こういう不思議なことがあるんだな」って思ってもらうことが、より重要だと考えています。

今回も勝負形式でやりましたが、子供たちはやはり勝負に真剣になる反面、勝負がついたときに見せる表情は様々です。
負けたほうの子供ががふてくされた表情を見せたとき、そういう感情を持ってくれたことがうれしい半面、どうやって対処するもんだろう?ってすこし悩みました。

「人生勝負の連続だから、勝ち負けも大事だよ」なんて言いたくはないですし。

最後はみんなで「ありがとうございました」のあいさつで終了。

11月のスケジュール

  • 11月21日 電気について考えよう
  • 11月29日 音、波について考えよう

いおぎみんなの学校 サイエンス実験室
毎週水曜日 16時~17時まで
小学校4年生ぐらいまでを対象に、みんなで一緒にやる面白い実験を通して「科学」に興味を持ってもらうとともに、「考える力」と「一緒にやる楽しさ」そして「礼儀」を感じてもらえるようなプログラムで開催しています。

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ステージに立たないといけないと痛感

新しい公共の場づくりのためのモデル事業中間報告会にいってきた

昨日は東京都の「新しい公共の場づくりのためのモデル事業中間報告会」に参加してきました。

たまたま参加している事業(杉並NPO支援ネットワーク推進協議会)が「エリート中のエリート(笑・・・って言われてた)」として選ばれたので、沢山の方の前で報告してきました。

中間報告だったこともあり、まだまだ課題ばかりであまりまとまった良い報告ができたわけではないです。
ただ結構話は伝わったみたいで、たくさんの人と名刺交換させて頂きました。

やっぱステージに立たないといかん

今回一番重要だと思ったのは、もちろん報告としてまとめる作業しかり、事業を推進することもそうなんですが。

やっぱりステージに立たないといけないと思いました。

理由は

  • 心地良い緊張感を味わえる。(この緊張感は、実生活ではなかなか味わえない。)
  • 頭がフル稼働する。(表情を見て話を変える必要がある。これもなかなかできない。)
  • 今の自分の実力が測れる。(あーだめだーって思うんですが。)

人前で話したり、演奏したりって嫌がる人も多いと思うんですが。
もちろん緊張するし、失敗とかもするんだけど。

でも、やっぱりその後のモチベーションが違うのが一番僕は大事だと思います。
ステージに立てば立っただけ成長スピードが変わってくるのではないかと。

だから、まだまだ進んでこういう場には出ていきたいと思います。

是非ステージに誘ってください!

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それは目的ですか?手段ですか?

たまに「私はマックしか使ったことがないから、もうWindowsのことなんてわかんなくて、うきー」って人がいますよね。
気持ちはわからなくはないです。
それぐらいの差がある「気」がするかもしれません。

言わせてね。あくまでも「気」ですよ。

もし本当に仕事をしたいのであれば、しっかり覚えるはずだし。
それすら覚えようとしないのは、職務怠慢ですよね。

大事なのは「覚えようとする気持ち。」

自分の環境が働きやすいのは確かにそうでしょう。
それは当たり前。

もしそこだけで仕事をしたいなら、そういう条件の仕事を探せば良い。
ってか、まぁ普通会社に務めているのであればそうだろう。

フリーランスのようなオペレーター的に働きたいなら、もう少し勉強してから来てくださいって思うはずです。

マックが如何に凄いかはよくわかったから、貴方が如何に凄いかを見せてください。

そういうことです。

なるべく環境に左右されない実力をつけたいものです。

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